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タバコ価格の値上げで風船効果?…本タバコ「復活」電子タバコ「好況」

本タバコも200→300ウォン引き上げ…電子タバコを買おうと長蛇の列 

過去、1箱のタバコを買うのが難しかった時代、小店や売店で1本ずつ買って吸っていた「本タバコ」。思い出の中に消えたと思っていた「本タバコ」がタバコの値上げを機に再び街頭に出始めた。新年に入ってタバコの値段が一箱当たり4千500ウォンで、昨年より2千ウォンほど跳ね上がり、比較的負担の少ない「本タバコ」を探す喫煙者が増えたからだ。

タバコの価格が引き上げられてから4日目の4日、ソウル冠岳区新林洞の考試村內の小店には、本タバコを買おうとする客が大幅に増えた。懐具合がよくない大学生や国家試験の準備生らが多いここは、本タバコが残っている数少ない地域だ。

ここで小さなスーパーを運営するある商人は、「タバコ1箱を買うか迷っていたが結局、本タバコを買い求める客が増えた」とし、「新年に入って本タバコが目立って多く売られ、人気品目」と話した。近くの他のスーパーの主人は、「2~3年前まで本タバコを売っても訪れる客も多くなく、販売も煩雑で中断したが、最近は本タバコを買おうとする客が増え、再度売ってみようか考え中」と耳打ちした。

本タバコの価格もタバコの値上げの影響で200ウォンから300ウォンに上がった。1箱(20本)価格に換算すると6000ウォンで、1箱をまるごと買うよりも高価だが、喫煙者が価格の負担でタバコをやめる決心をしながらも、到底堪えがたい時に1本ずつ買って吸う場合が多いと商人たちは伝えた。

ソウル鍾路区のタプコル公園付近で出会った日雇い労働者のイ・ギェウク氏(56)は「一日に一箱半から2箱を吸っているのに、価格があまりにも上がって減らすことにした」とし、「本タバコをどこで買うことができるか」と問い返したりもした。

高くなったタバコの値段が負担なことは商人も同じだ。鐘路で零細タバコ販売店を運営する商人は「私たちのような零細店はタバコの商売で食べて暮らすのに一日中で6箱販売した」とし、「売り上げが普段の10分の1に減った」と泣き顔を作った。

公務員試験受験生が多い銅雀区鷺梁津洞でタバコを売る商人は「最近、まだ価格が上がっていないタバコ50箱が入ったが、1時間で全部売り切れた」とし、「タバコ1箱の価格が一食の食事代より高い、販売しながらもすまない気がする」と吐露した。

タバコの代わりに電子タバコに関心を持つようになった人々もぐんと増えた。去る2日午後、鍾路区のある電子タバコ店の前では出入り口の外まで電子タバコを買おうとする人たちが長蛇の列を成した不慣れな風景が繰り広げられた。

先頭に立っていたパク・ジェヨン氏(34)は、「これまで一ヶ月にたばこ20万ウォン程度を支出したが、今は4千500ウォンに上がって耐えられない」とし、電子タバコ店を訪れた理由を説明した。大学生パク某氏(21)は、「電子タバコを買おうと30~40分ぐらい待っている」とし、「タバコがあまりにも上がって電子タバコに変えようかと思っている」と話した。

オンラインでも電子タバコ購入が急増した。オンラインショッピングサイトのGマーケット(www.gmarket.co.kr)によると、先月1~22日、電子タバコ販売量は昨年同期の17倍に達した。
  • 毎経ドットコムデジタルニュース局 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-01-04 09:32:55




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