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セクハラ教授のスーパー甲質、単位・就職に影響及ぶかと申告は消極的

大学教授セクハラ波紋事件 

「被告人は、学生に自身の地位を利用して頻繁に連絡し、酒の席で強制わいせつを複数回試みた。数学科大学院に関心があったメンサ出身の被害者には数学科大学院の進路の悩みを解くことが出来る人物だという点を利用して会うこともした」

6日午前、ソウル北部地法(地方裁判所)刑事9単独パク・ジュンソク判事の審理で開かれた公判でセクハラ疑惑で起訴されたソウル大学のカン某教授(53)は首をうなだれた。彼は女子学生9人を常習的にセクハラした疑いで拘束起訴された。この日、緑色の囚人服を着て、被告人席に座ったカン教授は力のない顔で検事が朗読する本人の犯行事実を聞かなければならならなかった。カン教授側弁護人は「被告人の本来の行いがすべて性的目的を取ろうとするものではなかった」と釈明した。

昨年を熱く燃え上がらせた別名「甲質(カプチル)」の論難が年初からキャンパスで続いている。学生がセクハラを受けたという申告と証言が続き、教授の名誉が地に落ちた。「ヤドン(成人向け動画)を見ても(性交を)する方が良い」「私をオッパ(お兄さん)と呼べ」。最近、学内で教授にセクハラを受けた学生が主張するソウル某私立大学の教授の発言の一部だ。

去る4日には、ソウル大学経営大学院のA教授が酒の席で女子学生の頬にキスをしたり、私的な出会いを要求するような電子メールを送るなど数年間女子学生をセクハラしたという申告が入り、ソウル大学人権センターが調査に着手した。

「お前、風俗店に出てるらしいな?」や「ホステス×教えられない」と大学院の弟子に暴言を浴びせて学校側で罷免された慶熙大学の教授は最近、ソウル北部地法で罷免が正当である判決を受け、恥だけかいた。また最近、私立大学の教授は弟子に売春費用を代わりに支払うことにさせ、数千万ウォンを借りた後、返さなかったという主張が提起され、警察が捜査に乗り出した。

このような状況のため、教授たちの間では「無駄な誤解を受けるかと思って女子学生のそばには近寄ることもできない」という不満の声も出ている。最高の知性集団のひとつである教授の社会では、このような非倫理的な行動がなぜずっと起こっているか。

これはまず、教授自身が大学内の「スーパー甲」ということから起因する。教授は単位、論文審査、就職斡旋などにおいて学生には絶対的な影響を与える。ソウル大のA助手(24・女)は、「教授の能力が優秀なので、弟子たちが異性的に好きなように錯覚もしているようだ」と指摘した

一方、誤った行動をした時、直してくれるブレーキが学内にきちんと整備されていない。韓国女性民友会の性暴力相談所の関係者は、「加害者を正確に懲戒し、被害者・加害者だけでなく、教授たちが属しているコミュニティ内でこのような問題に対する認識を拡散させることが学校当局がすべきこと」と指摘した。

モバイル機器の普及拡大、ソーシャルネットワークサービス(SNS)などの発達によって以前には埋もれるような事件が浮かび上がっているという話も出ている。

翰林大学社会学科のシン・ギョンア教授は「セクハラ事件を公開的にさらすことが、むしろ望ましい文化」とし「『我が校は、セクハラが一度も起こらなかった』と言う方がさらに問題であると言える。被害者を激励し、加害者に適切な処罰を行えば、もっと社会が健康になれるだろう」と述べた。

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  • 毎日経済_ウォン・ヨハン記者 / キム・シギュン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-02-06 15:51:31




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