トップ > コリアナウ > 政治 > 韓国と中国、そして日本…どうなる3カ国外相会議
21日、ソウルで開かれる韓国・中国・日本の3カ国の外相会議は、東北アジアの外交戦に熱くなること兆しだ。3年ぶりに再開される今回の3カ国外相会議は、特に高高度ミサイル防衛システム（THAAD／サード）の韓国配置と、アジアインフラ投資銀行（AIIB）への加盟論争に巻き込まれて無気力症状を見せた韓国外交が、北東アジア地域でリーダーシップを発揮するかどうかが関心事だ。
◆ パク大統領、米・中・日の高位級と接触
青瓦台は20日、朴槿惠 (パク・クネ)大統領は21日に第7回韓・中・日韓外相会議への参加のためこの日に訪韓した王毅（おう・き）中国外交部長と岸田文雄日本外相と会見すると発表した。王部長が韓国を訪ねるのは昨年5月以降10カ月ぶりであり、岸田外相は今回が外相の資格では初めての訪韓だ。青瓦台は会見の具体的な内容については明らかにしなかったが、パク大統領が東北アジアにおける韓・中・日の協力の必要性を強調し、3カ国首脳会議再開のための努力を要請するものと予想される。
パク大統領は、26日には韓・米合同参謀議長会談のために訪韓するマーティン・デンプシー米統合参謀本部議長にすぐにも会う。この席でも、正式議題ではないがサードの韓半島への配置問題に対するパク大統領の意見陳述が行われるかが注目される。
◆ 中国の王毅外交部長が「サード」発言に触覚
韓・中・日韓外相会議では、王毅中国外交部長がサードに関連する中国の立場を改めて表明するかどうか注目される。去る16日、劉建超（リュ ・ジェンチャオ）中国外交部部長助理（次官補）が外交部の記者らと会って、「中国の関心事も重視してほしい」とし、韓・中間の外交課題にも無かったサードに言及したように、王部長がサードやAIIBと関連した発言の水位を高める場合は韓・中間の外交摩擦が深まることが期待される。
続いて、韓・日外相会談では日本の過去史の重要な懸案である日本軍慰安婦問題が議論されると予想される。最近、韓・日局長級協議を通じて両国は慰安婦問題解決のための具体的な意見を交換するなど、意味のある進展があったと評価している。
両者会議の後、3カ国の外相会議では3カ国の協力の現状評価と発展方向、主要地域と国際情勢などに対して幅広く意見を交換する予定だ。
3国の外相会議は事実上、首脳会議の準備のための予備会合の性格があるという観点から、韓・中・日首脳会議の年内開催の可能性に対する探索も集中して行われるものと予想される。
外交部はしかし、せっかくの3カ国協力の機会がサードとAIIB議論で葬られるかを懸念する様子だ。
◆ 安倍の米での演説、「菊クラブ」にしてやられた
日本の安倍晋三首相は来月、米国訪問時に日本の首相としては初めて上・下院合同演説を行うと伝えられ、韓国外交が米国内の親日派「菊クラブ」にしてやられたという評価が出ている。これまで様々な経路で米国側に、安倍首相の合同演説に対する懸念を伝達した韓国政府はこの日、「安倍首相の演説が行われるならば、過去史に対する真正な省察を示さなければならない」と明らかにした。
エド・ロイス米下院外交委員長（共和党・カリフォルニア州）も18日（現地時間）、韓国の国会議員団と面談して、日本の慰安婦強制動員不正論議と関連して「（誤った）歴史の記録を正す努力を行う」と語った。ロイス委員長は、「韓国の国会議員団と第二次世界大戦70周年について議論した」とし、「カリフォルニア州グレンデール市の慰安婦碑を訪れた私は、歴史の記録を正す努力をしており、また継続するだろうということを韓国の国会議員団に確認した」と明らかにした。
◆ 米・中の均衡外交の限界に直面
しかし米国と日本は、安倍首相の上下院合同演説でさらに密着するもようだ。韓国政府はサードとAIIB問題において国益を優先的に考慮するという立場だが、米・中の均衡外交が限界に直面したという指摘も出ている。
韓国は来る31日までに、韓国のAIIB加盟を発表をすることになれば、最終的に「安全保障は米国に、経済は中国に傾く」という、日本側の主張に力を与えることになる。
政府の一部では、AIIB設立が米国主導の世界金融秩序への挑戦であり、「ドル」が基軸通貨としての地位を失う前兆だという米国の懸念を考慮し、加入時期を最大限に遅らせなければならないという主張も出ている。
このような中で、米国統合参謀本部議長と国防長官、国務長官も来月、次々と訪韓する予定で、再びサード外交戦も火がつくと予想される。合同参謀本部は「デンプシー議長が 崔潤喜（チェ・ユンヒ）合同参謀議長の招請で、今月26日から28日まで韓国を訪問する」とした。
韓国と中国、そして日本…どうなる3カ国外相会議
サード・AIIB・安倍の米議会演説で、窮地に追い込まれた韓国外交
< 韓・中・日 外相会議予想議題 >
◆ パク大統領、米・中・日の高位級と接触
青瓦台は20日、朴槿惠 (パク・クネ)大統領は21日に第7回韓・中・日韓外相会議への参加のためこの日に訪韓した王毅（おう・き）中国外交部長と岸田文雄日本外相と会見すると発表した。王部長が韓国を訪ねるのは昨年5月以降10カ月ぶりであり、岸田外相は今回が外相の資格では初めての訪韓だ。青瓦台は会見の具体的な内容については明らかにしなかったが、パク大統領が東北アジアにおける韓・中・日の協力の必要性を強調し、3カ国首脳会議再開のための努力を要請するものと予想される。
パク大統領は、26日には韓・米合同参謀議長会談のために訪韓するマーティン・デンプシー米統合参謀本部議長にすぐにも会う。この席でも、正式議題ではないがサードの韓半島への配置問題に対するパク大統領の意見陳述が行われるかが注目される。
◆ 中国の王毅外交部長が「サード」発言に触覚
韓・中・日韓外相会議では、王毅中国外交部長がサードに関連する中国の立場を改めて表明するかどうか注目される。去る16日、劉建超（リュ ・ジェンチャオ）中国外交部部長助理（次官補）が外交部の記者らと会って、「中国の関心事も重視してほしい」とし、韓・中間の外交課題にも無かったサードに言及したように、王部長がサードやAIIBと関連した発言の水位を高める場合は韓・中間の外交摩擦が深まることが期待される。
続いて、韓・日外相会談では日本の過去史の重要な懸案である日本軍慰安婦問題が議論されると予想される。最近、韓・日局長級協議を通じて両国は慰安婦問題解決のための具体的な意見を交換するなど、意味のある進展があったと評価している。
両者会議の後、3カ国の外相会議では3カ国の協力の現状評価と発展方向、主要地域と国際情勢などに対して幅広く意見を交換する予定だ。
3国の外相会議は事実上、首脳会議の準備のための予備会合の性格があるという観点から、韓・中・日首脳会議の年内開催の可能性に対する探索も集中して行われるものと予想される。
外交部はしかし、せっかくの3カ国協力の機会がサードとAIIB議論で葬られるかを懸念する様子だ。
◆ 安倍の米での演説、「菊クラブ」にしてやられた
日本の安倍晋三首相は来月、米国訪問時に日本の首相としては初めて上・下院合同演説を行うと伝えられ、韓国外交が米国内の親日派「菊クラブ」にしてやられたという評価が出ている。これまで様々な経路で米国側に、安倍首相の合同演説に対する懸念を伝達した韓国政府はこの日、「安倍首相の演説が行われるならば、過去史に対する真正な省察を示さなければならない」と明らかにした。
エド・ロイス米下院外交委員長（共和党・カリフォルニア州）も18日（現地時間）、韓国の国会議員団と面談して、日本の慰安婦強制動員不正論議と関連して「（誤った）歴史の記録を正す努力を行う」と語った。ロイス委員長は、「韓国の国会議員団と第二次世界大戦70周年について議論した」とし、「カリフォルニア州グレンデール市の慰安婦碑を訪れた私は、歴史の記録を正す努力をしており、また継続するだろうということを韓国の国会議員団に確認した」と明らかにした。
◆ 米・中の均衡外交の限界に直面
しかし米国と日本は、安倍首相の上下院合同演説でさらに密着するもようだ。韓国政府はサードとAIIB問題において国益を優先的に考慮するという立場だが、米・中の均衡外交が限界に直面したという指摘も出ている。
韓国は来る31日までに、韓国のAIIB加盟を発表をすることになれば、最終的に「安全保障は米国に、経済は中国に傾く」という、日本側の主張に力を与えることになる。
政府の一部では、AIIB設立が米国主導の世界金融秩序への挑戦であり、「ドル」が基軸通貨としての地位を失う前兆だという米国の懸念を考慮し、加入時期を最大限に遅らせなければならないという主張も出ている。
このような中で、米国統合参謀本部議長と国防長官、国務長官も来月、次々と訪韓する予定で、再びサード外交戦も火がつくと予想される。合同参謀本部は「デンプシー議長が 崔潤喜（チェ・ユンヒ）合同参謀議長の招請で、今月26日から28日まで韓国を訪問する」とした。
- 毎日経済_ワシントン＝イ・ジヌ特派員／ソウル＝キム・ギジョン記者／アン・ドゥウォン記者 | (C) mk.co.kr
- 入力 2015-03-20 15:55:11
