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不安に陥った韓国社会

「今より良くなる」という希望を持つ青年はわずか38.2% /「条件だけ揃えば韓国を離れたい」63.4%に達する 

  • 不安に陥った韓国社会
未来が暗く、不安だ。これは、青年たちだけに限った現象ではない。経済成長の恩恵を享受し、比較的安定した生活を謳歌したベビーブーマー(1955~1963年生まれ)の世代も不安に震えているのは同じだ。

韓国社会が根底から不安に陥ったという事実は、アンケート調査でも如実に表れている。

市場調査専門業者マクロミルエムブレイントレンドモニター(www.trendmonitor)が韓国の成人男女2000人を対象に調査した結果、青年やベビーブーマーのすべてが、現在の暮らしが困難なものだという認識を共有した。

青年世代の場合、回答者10人のうち9人が競争が激しく(同意率92.6%)、やるべきことがあまりにも多く(91.7%)、疲れた時代(87.1%)だと直視した。また、お金のある人だけが楽に生きて(85.7%)、青年世代が暮らしにくい(83.2%)という評価も支配的だった。

特に年齢が低いほど、機会が多いということに(20代23.4%、30代28.6%、40代34%、50代40.6%)同意するレベルが低くなり、青年たちがはるかに現実を悲観的に認識していることを知らせている。

ベビーブーマー世代の現実も簡単ではない、今の時代はお金のある人だけが楽に暮らすことができ(同意率80.9%)、疲れた時代(80.5%)だという評価が最も多かった。また、富の相続がはっきりとしていて(66.2%)、生きていくのが難しい(74.4%)という回答が主流を成した。

未来が今よりも良くなるということに否定的な認識が強く、青年世代は全体の10人のうち4人(38.2%)だけが希望について話しており、機会さえ与えられるのであれば韓国を離れるという意見が63.4%に達した。

このような時代を生きる青年のイメージについては、痛ましい(68.1%、複数回答)ということが、まず思い浮かぶと回答しており、かわいそう(48.9%)、希望がない(38.8%)、意志がない(37.1%)など否定的なことが多かった。

一方、50~60代のベビーブーマーに連想されるイメージとしては「懸命に働く」(46%。複数回答)という良い答えが多くの割合を占めたものの、痛ましい(2.3%)、忙しい(35%)という否定的な面も一緒に浮上した。

不安定な雇用などの韓国の青年世代が抱える問題について「政府に責任がある」という認識が全世代で共有されており、特に若年層ほど(20代80.6%、30代78%、40代76%、50代70.4%)政府への批判的な態度が強かった。
  • O2CNI_Lim, Chul / 資料=マクロミルエムブレイン
  • 入力 2015-10-11 00:00:00




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