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記念日に降格された「ハングルの日」の歴史


韓国の祝日の中で一番エピソードの多い日だ。国家が指定する公休日として人々を喜ばせながら記念日に変更され、再び祝日として公休日に制定され多くの人々が苦労した。

遊ぶためにそうしたのか?それは誤解であり、現在もハングルの日にアパートの壁に掲げられた太極旗(国旗)を探すことが難しいほど、しっかりと祝日扱いを受けることが出来ない局面を考えれば、休むこともできなかった記念日時代が恨めしいことだろう。

  • 記念日に降格された「ハングルの日」の歴史
  • < 2014年ハングルの日、アパートに国旗を掲げる世帯を見つけることが難しいほどだ。 >



確かに、必ずや法定休日だからとハングル愛がより良くなるものではないが、それでも休日であればハングルと関連した行事がかなり多く企画され、子供たちを連れて行く時間的な余裕も生じるのだから、しっかりと記念しようとするならば祝日に制定する方が良いだろう。

韓国で「ハングルの日」の記念式を行ったのは1926年11月4日だ。日付が現在の10月9日とは少し違う。食道園(シクドウォン)という料理店にて数百人が参加する中で盛大に開かれたが、朝鮮王朝実録に記されたハングル頒布日が陰暦の9月29日だったためである。

陰暦であるため毎年日付が変わり、1932年には頒布日をユリウス暦に換算して10月29日に行事を行い、その後グレゴリオ暦に換算した10月28日を記念日と定めて1945年まで行事を開いた。当時はハングルという名称が聞きなれず「カギャナル(カギャの日)」と呼んだ。

ところがなぜ10月3日に日付が変わったのか?1940年に訓民正音(朝鮮時代にハングルが創製・頒布された当時の公式名称)解例本が発見され、本が発見されたのが陰暦9月10日と確認されたためだ。

その後、この日を「ハングルの日」と定めて1970年代には公休日に含まれ、1981年から政府にて行事を主管することとなった。けれど10年も経たずに遊ぶ日がとても多いという企業の不満が登場するや、1990年に記念日に変更した。公休日からはずされたことはもちろんのことだ。

これが問題となった。遊べないようにしたとしても、祝日から除外させることは間違いだ、と再指定を要求するデモまで起きた。祝日に指定して休日に含める手続きが進むことを心配した政府が耐え、結局は2005年に祝日に再び変更された。もちろんカレンダーには仕事をする日を示す黒い文字で書かれた状態ではあったが。

政府の経済部処にて財界の側となって公休日指定を必死に防いだが、長江の水を抑えることは難しく、「ハングルの日」という文化遺産よりも当面の生計ばかり気を使っているという非難をこれ以上抑えることもできなかった。結局2012年に再び公休日に指定された。

誇らしい「ハングルの日」は再び赤い日となった。ポータルサイト運営者たちも気分が良いのか(?)ハングルの日にはロゴを変えるという。Naverは「네이버(ネイバー)」に、DAUMは「다음(ダウム)」に、Kakaostoryは「카카오이야기(カカオストーリー)」に表札を着替える。

北朝鮮でも韓国の日を記念するが、韓国とは違い1月15日だ。北朝鮮はハングルの頒布日ではなく、創製日を基準としているが、陽暦で換算した後に1月15日に定めた。しかし、朝鮮王朝実録を見れば1443年12月付けで「この月に王がが自ら言文28文字つけた」という内容が出ているだけ、正確な創製日に対する記録はないという。
  • O2CNI_Lim, Chul
  • 入力 2015-10-09 08:00:00




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