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46転47起 パク・ジュンウォン、7年ぶりに国内デビュー舞台で生涯初勝利

持ち合いだった勝負、15番ホールの3メートルバーディーでくさび...パク・サンヒョン、今回も底力足りず 

◆GSカルテックス毎経オープン◆
  • 46転47起 パク・ジュンウォン、7年ぶりに国内デビュー舞台で生涯初勝利
  • 11日、京畿道城南の南ソウルCCで幕を下ろした第33回GSカルテックス毎経オープンで、パク・ジュンウォンが18番ホールで優勝を確定づける瞬間、同僚の選手らがビールをかけて祝っている。[城南=イ・チュンウ記者]

7年前の2007年、第26回GSカルテックス毎経オープン。2006年アジアツアーでプロデビューしたパク・ジュンウォン(28)は、自身の初めての国内大会を共同57位で締めくくった。満足のいくほどの成績表ではないが、「初めての国内大会カット通過」という褒美は甘美だった。しかし以後5年の間、これといった成績は出せなかった。2008年にシード権者としてツアーに合流したが、成績不振によりカードを失い、軍に入隊した。2011年、軍服務中にクオリファイングスクールに応試し、条件付き選手として再度ツアーに参加したパク・ジュンウォンは、翌年の2012年第31回GSカルテックス毎経済オープンで共同9位に登りつめ、新しい転機を迎えた。

上昇の勢いに乗りながら5大会連続「トップ10」記録を出した。5番目の「トップ10」がまさに、自己最高成績のKPGA選手権の準優勝だった。いまや優勝が遠くないと考えた。しかし、彼に勝利の女神は簡単に近づかなかった。

そして11日、京畿道城南(ソンナム)の南ソウル・カントリークラブ(パー72・6348メートル)で繰り広げられた、「韓国のマスターズ」第33回GSカルテックス毎経オープン(総賞金10億ウォン)最終日。

プロ7年目のパク・ジュンウォン(コーウェル)は、チャンピオン組で競技に出たが、少しも動揺せずにバーディーのみ5個を落とし、5アンダーパー67打を記録し、合計15アンダーパー・273打で生涯初めての優勝を手にした。47大会ぶりに手にした初めての勝利は、「韓国最高のタイトル」だった。今回の優勝によりパク・ジュンウォンは、昨年の総賞金8153万ウォン(26位)より2倍以上多い2億ウォンを優勝賞金として得た。シーズン開幕戦の東部火災プロミオープン3位の賞金(2160万ウォン)を合わせ、合計2億2160万ウォンで賞金首位に上がった。

この日パク・ジュンウォンの優勝競争相手は、3ラウンドの時にいっしょに共同先頭に出たパク・サンヒョン(31・メリッツ金融グループ)だった。2009年に2勝を収めた後、4年7か月のあいだ優勝を追加できなかったパク・サンヒョンは、開始前から「優勝にのどが渇いている」と、たっぷりと意気込んでいた。以後は16の大会で10位以内に入ったが、優勝が彼にそっぽを向けていたところだった。

二人の選手の懇望は、緊迫した勝負に連結した。11のホールまで1打差以内で先頭交代が生じた。

パク・ジュンウォンが1番ホールで1.5メートルのバーディーを掴むなり、パク・サンヒョンは3番ホールで5メートルのバーディーで応酬した。6番ホールのバーディーで再度1打差で先頭になったパク・サンヒョンは、3番ホールのボギーで共同先頭を許した。9番ホールで1メートルにも満たないバーディーによって、1打差で再度先頭に立ったパク・ジュンウォンは、12番ホールの2メートルバーディーを落とし込み、パク・サンヒョンを2打差ではじき出した。一度掴んだ勝機は簡単に逃さなかった。13番ホールでパク・サンヒョンが1.2メートルのバーディーを掴んで追ってくるなり、14番ホールで1.5メートルのバーディーを落とし込み、再び2打差で逃げ去った。

勝負は15番ホール(パー4)で、事実上分かれた。パク・ジュンウォンが先にピンより3メートル長く打ち、下りのバーディーパットを残した。パク・サンヒョンは完璧なアイアンショットで、1.2メートルの上りのバーディーの機会を掴んだ。しかし、浅黒い顔に目がひときわ光って見えるパク・ジュンウォンは、少しも緊張しなかった。下りのバーディーパットが、最後に右側にやや曲がりながらホールに消えた。むしろパク・サンヒョンのバーディーパットは、ホールのすぐ前を横にかすめてしまった。16番ホールから18番ホールまで二人の打数変動はなかった。最後のホールでチャンピオンパーパットに成功したパク・ジュンウォンは目をそっと閉じた。

世界ランキング70位で韓国選手トップランキングのキム・ヒョンソン(34・現代自動車)は、15番ホールまで6打を減らし、「8打差逆転」を試みたが、16番ホール(パー5)で2番目のショットをOB区域に送り、トリプルボギーを犯しながら2打を減らすところにとどまり、合計4アンダーパー・284打で共同15位に満足しなければならなかった。

パク・ジュンウォンインタビュー/「距離は短いがアイアンショットは自信があります」

「一番自信があるのはアイアンショットです。距離はたいしたことは無かったけど、他の人がショートアイアンを打つ時、“私はロングアイアンに近くつけよう。自分にはそれしかない”と、普段からそう考えていました。そこで、今回の大会を準備しながらも、アプローチショットをたくさん練習しました」

身長173センチと、同年代に比べ低いほうのパク・ジュンウォンは、優勝の喜びが消えない上気した声で、今回の優勝に対する原動力をこのように説明した。パク・ジュンウォンは、長打力はないがどんなアイアンショットであれ、自由自在に扱うことができる選手だ。とくに、距離感を調節する能力が優れている。距離が一定しない問題は、まったく心配しないというわけだ。

この日、パク・ジュンウォンのアイアンショットは、まっすぐにピンに向かった。チャンピオンチームで競技したパク・サンヒョンやファン・ジュンゴンよりティーショットは短かかったが、コンピューターアイアンショットで相手の気をくじいた。

パク・ジュンウォンの長所は、いつも肯定的なマインドを持っているということだ。「小学校6年の時にゴルフを始めた後、一度もやりたくない時がありませんでした。ゴルフは本当に魅力的な運動で、私に合う運動のようです」。パク・ジュンウォンは小学校時代、自分がとても調子者の性格なうえに、アクシデントもよく起こしたと語った。しかし、ゴルフをしながら静かな性格になり、一人だけの時間が多いため自立心も生じたという。

パク・ジュンウォンはインタビューの終わりに、「聞かれなかったけど、一つだけお話したいことがある」とし、10番ホールの状況を説明した。

「事実、10番ホールのティーショットがうまく合わず、完全に左側にいきました。ところが木に当たって中央に入ってくるではないですか。もしも木に当たっていなかったら、うまくいったところでボギーを打っていたでしょう」。パク・ジュンウォンは、「今度、その松の木に行って有り難いという表現でもしなければならない」と明るく笑った。
  • 毎日経済_城南=オ・テシク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-05-11 18:51:47




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