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検察、「ユーロ6基準」ワーゲン・アウディ3車種950台を電撃押収


世界的な自動車企業のアウディ・フォルクスワーゲン社の排出ガスと燃費操作事件を捜査中の検察は1日、4回めの押収捜索を行った。

ソウル中央地検刑事5部(部長検事チェ・ギシク)はこの日、アウディ・フォルクスワーゲン・コリアの平沢PDIセンターに保管されていたアウディ「A1」「A3」、フォルクスワーゲン「ゴルフ1.6」など3車種950台を、大気環境保全法違反の疑いですべて押収したと明らかにした。該当の車種はすべて今年ドイツの工場で生産された新車で、「ユーロ6基準」が適用された1.6リッターEA288ディーゼルエンジンを搭載した状態だ。

排出ガス関連のユーロ6基準は、1キロメートルあたり0.08グラム以下の窒素酸化物(NOx)のみを許可するが、検察は950台のうち3分の1ほどがユーロ6基準を満たしていなかったり、残りは輸入前に環境認証を受けていないにもかかわらず、通関手続きを踏んで国内に入ってきたと説明した。大気環境保全法48・89条によると、環境認証手続きを経ていない車両は輸入できないことになっている。

また検察によると、押収された該当の車両全体で排気管の欠陥が発見され、検察は現在の許容基準値よりも多く排出されるガス量と関連があるのかを確認している。

一方、検察はユーロ6基準が適用された車両の一部で排出ガスの操作状況をとらえ、この2月と3月に2回の押収捜索を実施した。先月は燃費の操作状況もとらえて3回めの押収捜索を行ったが、今回のように大規模な押収は初めてだ。

昨年9月、フォルクスワーゲンは環境基準を満たすために、該当のディーゼル車に有害ガスの排出量を削減する仕掛けを装着し、「クリーンディーゼル」と広報した事実が発覚して世界的な波紋を起こした。
  • 毎日経済_キム・セウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-06-02 00:15:35




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