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[ アンケート ] 古語になってしまった東方礼儀の国


1980年代だけを見ても、韓国社会では年を重ねた人に頭が上がらなかったでしょう。

道で文句をつけて争っても「お前いくつ歳を取ったんだ?」という言葉を聞くと、若い人は戦々恐々した。「若い奴が生意気に、ふざけていたら死ぬと思え!」

このように年齢が武器である歳月もあった。近所の大人には、自分の家の大人に対するよう丁寧に挨拶するのが道理だった。
そのため韓国は東方礼儀の国と呼ばれていた。そんな韓国で高齢者を敬うことが昔話になりつつある局面だ。年を重ねた高齢者が敬う対象ではなく、地下鉄で声でも高め、酔っ払いとはけちも増えていく有様だ。

なぜ高齢者を敬うべきなのか。このような質問に当然反論する言葉も見つからない。このような現実は、市場調査専門企業マクロミルエムブレイントレンドモニター(www.trendmonitoe.co.kr)のアンケート調査でもそのまま​​表れている。

  • [ アンケート ] 古語になってしまった東方礼儀の国
全国の成人男女1000人を対象にしたこの調査では、高齢者を敬う社会の雰囲気が消えているということに、回答者の82.1%が同意した。

高齢者の政治性向については82.1%が保守性向だと見ており、政治的に特別な立場がなかったり(15.8%)、進歩的な方だ(8.3%)という見方は少数に限る。
特に、回答者の10人のうち6人(61.3%)が韓国の高齢者は概して感情的に判断する傾向があると見ていたが、これは同意しない回答(23.2%)の2倍をはるかに越える割合だ。概ね合理的に判断する傾向があるということに同意(16%)よりも同意しない(59.3%)という回答が圧倒的に多かった。

ここに自己中心的(51.1%)で、気難しい(45.4%)という視覚が優勢な一方、自己犠牲的で(同意39.1%)、寛大(同意22.4%)ということには否定的な意見が多かった。

このような世論調査の結果は、韓国社会で高齢者を敬う気持ちが消えることが、最終的に高齢者に対するイメージが否定的に変わるということと脈絡が同じだということを教えてくれる。若者たちの目の高さでは決して高齢者が敬う対象になることがないため、長幼有序という伝家の宝刀を振り回すと言って、東方礼儀の国の良俗が簡単に生まれ変わるのは難しいだろう。
  • O2CNI_Lim, Chul / 資料=マクロミルエムブレイン
  • 入力 2016-06-05 08:00:00




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