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コリアナウ > 事件事故 > 「偽作論議」李禹煥の作品…国立科学捜査院「13点すべてが偽物」
韓国現代美術の巨匠李禹煥(イ・ウファン)画伯(80 / 写真)の偽作と疑われる作品13点について、「材料の成分とキャンバス製作技法が本物と違う」という国立科学捜査研究院の鑑定結果が出た。これは、13点すべてが偽作という意味だ。
李禹煥画伯の偽作事件を捜査中であるソウル地方警察庁知能犯罪捜査隊(以下、地捜隊)は2日、絵を購入した一般人と偽作流通・販売業者を通して確保した偽作の疑いのある作品13点についての国立科学捜査院の鑑定結果を発表した。国立科学捜査院は、国内美術館に保管された李禹煥画伯の本物の作品6点と鑑定の依頼を受けた13点の絵を比較・分析した結果、「本物の場合、塗料成分が互いに類似しており、キャンバスの製作技法が同じパターンである一方、押収された絵は、塗料成分とキャンバスの製作技法が本物と異なる」と明らかにした。
![「偽作論議」李禹煥の作品…国立科学捜査院「13点すべてが偽物」](https://cdn.mottokorea.com/mottokorea/userfiles/2016/06/image_readmed_2016_397869_14648559422494791.jpg)
< 偽作と検証された李禹煥の「点より」 >
地捜隊は2012年、李禹煥画伯の絵50点余りを偽造して、流通業者に販売し、2億4500万ウォンの不当利益を得たヒョン氏(66 / 仮名)を、今年4月に日本で検挙し、第3の偽造業者と流通経路などについて捜査してきた。
国立科学捜査院の鑑定結果が発表されたことにより、警察は国内外に流通した李禹煥画伯の偽作がさらにあると見て、偽作の流通経路を把握するために捜査力を集中する方針だ。これと関連し、李禹煥画伯の法律代理人であるチェ・スンヨン弁護士は2日、「生存作家がいるのに、あらかじめ作品を見せず、国立科学捜査院の鑑定結果を発表して遺憾だ」とし、「李禹煥画伯が今月末に帰国し、直接意見を提示する予定だ」と明らかにした。李禹煥画伯は現在、フランスのパリに滞在中だ。