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セウォル号の現場収拾「深刻なストレス」で自殺した警察官…業務上の災害と認定

法院「2カ月以上の過労・ストレスでうつ病発症」 

セウォル号事故の直後に2カ月以上、現場の収拾作業をして自ら命を絶った警察官に、業務上の災害を認めよという判決が出た。

ソウル行政法院(行政裁判所)行政13部(ユ・ジンヒョン部長判事)は26日、亡くなったA警監(当時49歳)の妻が公務員年金公団を相手にした遺族補償金不支給処分取消訴訟で原告勝訴と判決したと明らかにした。

珍島(チンド)警察署情報保安所属だったA警監は2014年4月16日、セウォル号沈没事故が発生した後、収束業務を引き受けた。A警監は2カ月以上のあいだ、3~4日を除いては家に帰宅できず、妻に電話して「睡眠もしっかりとれなく車で寝ている」、「(被害者らが)気の毒で見られない」と泣いたりもした。

深刻な過労とストレスに耐えた功労で2014年度上半期の特別昇進対象者として推薦されたが、最終面接で脱落した。A警監は同年6月26日午後9時55分頃、珍島大橋から海に身を投げ、7月5日に遺体で発見された。

遺族らは遺族補償を請求したが、「A警監が特進審査で脱落し、挫折感・悔しさで過度に飲んだ酒が決定的な原因となっただけで公務と因果関係がない」と拒否されると、訴訟を起こした。

裁判部は、「A警監が公務に対応するセウォル号事故の関連業務を行う過程で、過労で深刻なストレスを受けて、うつ病を発症し、それによって自殺に至ったと見ることができる」と判断した。また、「特進は、一般昇進とは異なり、事故を収拾した過程で警察官たちの苦労を称えるためのものだ」とし、「特進の脱落は業務とうつ病との因果関係を裏付ける事情として見るべきだ」と付け加えた。
  • 毎日経済デジタルニュース局 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-06-26 15:32:47




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