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韓国で休暇すごすアルメニア大統領、治療のために訪韓

8日間「チャウム」で1億を超える検診・管理受け 

去る11日午前8時、ソウル市江南区ハクトン交差点。黒塗りセダンの行列が警察の護衛を受けながら「チャウム」に入った。チャウムはチャ病院グループが運営するプレミアム・ヘルスケア・センターだ。すぐにセルジ・サルキシャン アルメニア大統領(61)が警備員とともに姿を現わした。チャウム本館3階には「アルメニア大統領のチャウム訪問を歓迎します」という垂れ幕がかかっていた。

サルキシャン大統領は公務で韓国を訪れたのではない。休暇を利用して、健康診断を受けるために訪韓したものだ。最初、スイスやタイの病院を検討していたサルキシャン大統領は、ロシアの知人の推薦でチャウムを選択したと伝えられた。大統領はアルメニアの高位級人士3人と8日間、チャウムにとどまった。診療はプレミアム健康検診、アンチエイジング施術、幹細胞治療、スポーツ検診までのトータルサービスを受けた。この間に1人当たりの医療費は1億5000万ウォンを越えたと伝えられた。

治療と美容、健康診断、ヒーリングのために韓国を訪れる海外セレブ(VIP)が増えている。過去に韓国の病院を訪ねた患者は、ドラマやKポップなど、韓流文化の影響を受けた一般観光客だった。しかし、今ではひとつの国を代表する大統領と財閥の会長、有名芸能人などが続々と韓国を訪れている。訪韓目的も多様になった。成形・皮膚美容に限定されていた診療分野は、プレミアム健康診断、腰・関節手術、心血管疾患の治療などに領域を拡げつつある。

最近のフース・ヒディンク前サッカー国家代表チーム監督(68)が、ソウル・ジェイエス病院で膝の変形性関節症の手術を受けたことが代表的な例だ。10年以上、右膝の関節炎に悩まされてきたヒディンクもと監督は、国内の幹細胞技術「Cartistem」を使用して、新しい人生を得ることになった。ディポ・アラム インドネシア閣僚は、昨年12月に腰の治療のために江南に位置するウリドゥル病院を訪問した。昨年6月には「モンゴルのユ・ジェソク」で通じる有名なコメディアンのバーヤール・マクナイが、ソウル大病院小児胸部外科を訪れた。先天性心臓病を患っていた息子を治療するためだった。中国の6大金持ちに選ばれるイェン・ビン ファビングループ会長はチャウムで健康診断を受け、アルマズベク・アタンバエフ キルギス大統領の夫人も、国内の大型成形外科でしわの改善をはじめとする、アンチエイジングの施術を受けた。このほか、サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)の高官たちが健康診断を受けるために韓国を訪れたと伝えられた。

癌の治療をするために韓国を訪れた有名人もいる。中国天津商科大学教授として在職中のモン・リポン氏はリンパ癌の治療を受けるため、ソウル聖母病院国際診療センターを定期的に訪問している。

有名人士たちまで同参する第2の医療韓流風が吹くやいなや、医療界も忙しくなった。ある大型病院の関係者は「ブローカーなしに海外の患者と直接接続するためのマーケティングシステムの構築に熱を上げ、VIP顧客のための様々な医療観光商品の開発にも力を入れている」と語った。

国内医療観光市場は急速に成長している。韓国を訪れた外国人患者は2009年の6万人から2012年には15万人を記録し、昨年は20万人を超えたと業界では推定している。保健福祉部は2020年に医療観光客100万人時代が開かれると見ている。
  • 毎日経済_キム・デギ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-01-23 17:07:51




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