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コリアナウ > スポーツ > 期待した通り...「怪物」柳賢振、華麗なカムバック
「柳賢振は期待通りの好投を披露した。柳賢振はいつでも望むところにボールを投げ、球速に変化を与えられる選手だ」。
「怪物」柳賢振(リュ・ヒョンヂン、27・LAドジャース)がドジャースのドン・マッティングリー監督の絶賛のように、すっきりとした復帰戦を飾った。柳賢振は22日(現地時間)、米国ニューヨークシティーフィールドで開かれたLAドジャースとニューヨークメッツ間の遠征試合に先発登板し、6イニング2失点・1被本塁打・9被安打・9奪三振で勝利投手になった。
柳賢振が先発マウンドに復帰したのは先月28日、コロラドロッキーズ戦(5イニング6失点)以来24日ぶりだ。当時、左肩の痛みを訴えてメジャーリーグ(MLB)デビュー以来初めて故障者リストに名前をあげた柳賢振は、成功的な復帰戦を飾って残りのシーズンの活躍を予告した。
ドジャースは柳賢振の好投に力づけられ4対3で勝利をおさめ、メッツ戦2連勝を飾った。柳賢振は、「勝利投手になることも重要だが、負傷後初の復帰戦であるだけに、体の状態を点検することがカギだった」とし、「痛みは全くなく、久しぶりに登板したこととしては制球力も満足だった」と語った。
この日、投球数89個を記録した柳賢振は、このうちストライクが60個に達するほど安定した制球力を披露した。最高球速94マイル(約151キロ)を記録した柳賢振は、シーズン防御率3.00を維持した。
6回裏、エリック・キャンベルに許したツーランホームランが「玉に瑕」だった。ホームランを許したために柳賢振の遠征競技無失点行進は33と3分の2イニング(2013シーズン含む)で中断された。
復帰戦という負担感の中で柳賢振が勝利投手になったのは、直球の威力が生き返ったためだ。
久しぶりにマウンドに上がった柳賢振の肩には力があふれていた。試合序盤、柳賢振の直球はほとんど90マイル(時速約145キロ)以上で駆使され、打者との勝負を有利に引っ張っていった。
この日許した安打9個のうち、直球勝負を展開して奪われたのは2つに過ぎなかった。安打を7個も与えた程で、変化球勝負でいい結果を得ることができなかったが、主力球種で選んだ直球勝負では打者を圧倒したおかげで、メッツ打線を封じ込めることができた。
柳賢振が残りのシーズン好投を継続できるかどうかも直球の球速にかかった。
今シーズンの柳賢振は5日以上休息を取り、マウンドに上がった際によりすっきりしたピッチングを見せた。十分な休息で肩のコンディションを最大に引き上げ、速い直球を投げた時に変化球の威力もまた加えたためだ。
いっぽう、4日の休息を取ると直球の威力が著しく弱まったため、苦戦を強いられた。
この日も5回まで無失点行進を継続した柳賢振は、6回の直球の球速が初めて90マイル以下に落ち、変化球勝負でも打者を圧倒できずにキャンベルにツーランホームランを許した。
柳賢振は「次の登板からは投球数を増やして1イニングをさらに投げられるようにする」とし、「再び10勝を目標にする」と付け加えた。LAタイムズは「立派な復帰戦だった」として、「特に、1カ月近く席をあけて好投を繰り広げたという点がさらに立派だ」と絶賛した。