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北、離散再会-金剛山観光の連携を再確認

「いい季節に会うことも」余地を残し/政府「年次韓米軍訓練いいわけ、遺憾」 

北韓が政府の提案した「旧正月」離散家族の再会を遠まわしに拒否したことで、このような意図や背景にも関心が注がれている。

9日、北韓がいったんこちら側の提案を拒否したのは、自分たちが南北関係の改善に乗り出す環境がまだ熟しきっていないと判断した結果と解釈される。しかしこの日、北韓の祖国平和統一委員会(祖平統)書記局はこちら側に送った通知文で、われわれの側への非難を自制し、多少なりとも進歩した姿勢を見せた。

北韓は、この日の通知文ではパク・クネ(朴槿恵)大統領の新年記者会見に言及し、「(朴大統領が)われわれの内部問題まであれこれと言うし、従来の対決的な姿勢から根本的に変わったものが無いことに対してはなはだ遺憾だ」と明らかにした。

また北韓は、われわれの側が軍事訓練の自制などを通じて南北関係の改善に誠意を見せることも促した。通知文では、北韓は「南側で戦争訓練が続き、すぐさま大規模な合同軍事演習が行われるだろうが、銃弾が飛び交う中での再会を平安に行えるだろうか」と反問した。通常3~4月に実施される韓米合同軍事訓練であるキーリゾルブ・イーグル訓練を狙った布石であるわけだ。北韓は昨年もこの時期に「核先制打撃」など大げさな言辞を動員して威嚇し、韓・米両国がきびしく非難した。

これは北韓が朴槿恵政府の「原則中心」対北政策の修正を再度要求して、われわれの側に「ボール」を再び寄こしたものと解釈される。

北韓はこの日、間接的なレトリックを使用して、金剛山観光再開に対するわれわれの側の態度変化も要求した。北韓は通知文で「南側から何か起こすことがなく、われわれの提案もいっしょに協議する意思があるならば、良い季節に向き合って座ることができるだろう」と指摘した。

しかし北韓はこの日、われわれの側の離散家族再会行事の提案そのものに対しては肯定的な評価を出した。北韓は「南北関係の改善のために努力する」という立場もともに明らかにし、多少の会話の余地も残した。北韓は通知文で、「もともと離散家族・親戚の再会は、昨年われわれによって提起され、実行段階まで行きながら、南側当局の敵対行為によって実現できなかった」と言いながらも、「今それを再度行おうとすることに対し、幸いであると思っている」と強調した。

朴大統領が直接提案した旧正月の離散家族再会を北韓が拒否し、南北関係の改善に乗り出そうとした政府側の戦略もある程度のつまづきが不可避になった。いまだに韓・米合同訓練と金剛山観光の再開など、北側が提起した問題について双方間の立場の違いが依然とした状況だ。どちらか一方が前向きな決断を下さなければ、ややもすると南北が意欲的に改善しようとした関係が、年始からまた再び漂流することになる可能性も排除できない。

政府はいったん、離散家族の再会や金剛山観光問題について分離対応するという立場を改めて明らかにしながらも、今後の対応については慎重な姿勢を見せた。

統一部の関係者はこの日記者らと会って、北側が送ってきた通知に対して遺憾を表明しながらも、「北韓は実務接触は拒否したが、再会問題をもう一度協議しようというものと見なす」と評価した。この関係者は「(再会提起の拒否による)具体的な対応策は、関係機関との協議を通じて決める」と説明した。この関係者は、北韓内部の状況と離散家族の再会拒否のあいだの関係を問う質問に、「北韓の内部事情が不安定なため、離散家族の再会が困難という程度の次元ではないと思う」と答えた。
  • 毎日経済_キム・ソンフン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-01-09 17:28:09




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