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韓国大法院、歴史的説話に基盤を置いたアイディアに著作権なし


世界文化遺産の石窟庵の誕生を描いた「石窟庵その理念と美学」と「宰相の夢」の間に類似性がないという大法院の判断が出た。歴史的説話に基盤を置いたアイディアは著作権の保護対象でないという趣旨だ。大法院2部(主審シン・ヨンチョル大法官)は、小説家のソン・ナクジュ氏(60)が作家のパク・ジュンス氏と出版社S者を相手に出した損害賠償請求訴訟で原告敗訴判決した原審を確定したと24日、明らかにした。

裁判部は、「歴史的説話に対する新しい解釈としてアイディア領域に属し、主語と述語の選択・文章の完結性ならびに具体的内容が異なるだけでなく、彫刻の特性・外観を単純に写実的に描写したものであるか、一般的で通常的な表現の範疇を抜け出すほどの描写として見にくく、原告作品の創作性認定が難しい」とし、「同じ趣旨で判決した原審は妥当だ」と判示した。

1991年に「石窟庵その理念と美学」を書いたソン氏は、2012年に「宰相の夢」が出版されるなり自身の作品を模倣したものだとし、訴訟を出した。2冊どちらも石窟庵が建てられた過程を盛り込んだせいで、主人公と空間的・時間的背景などが類似した。1審と控訴審の裁判部は、ソン氏が著作権を侵害されたと主張する部分は、著作権の保護対象でないアイディアなどの領域であるか創作性もないとしながら原告敗訴判決した。
  • 毎日経済_イ・ドンイン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-06-24 15:16:10




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