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ペンス米副大統領…カールビンスン接近する中に訪韓


  • ペンス米副大統領…カールビンスン接近する中に訪韓
  • < マイク・ペンス米副大統領 >

米国は13日(現地時間)、核を除いた通常兵器では最大火力を持つGBU-43を、アフガニスタンのイスラム国(IS)の根拠地に電撃的に投下した。シリア空襲と核推進航空母艦のカールビンソン戦団の韓半島派遣に続き、米国が再び北韓を狙って強力な警告を送ったという解釈が出ている。

水位を高めていく米国の武力示威にこの日、北韓は「戦争を辞さない」と対抗した。ハン・サンリョル北韓外務省次官は米軍のアフガン空襲直後である14日に平壌でAP通信とインタビューを行い、「最高指導部が適切だと判断を下すならば、いつでも核実験を行うつもり」だとし、「米国の先制打撃があれば腕を組んで見ていないだろう」と強調した。

このように米国と北韓が強硬姿勢で正面対抗することで、韓半島をめぐる緊張はますます高まっている。2002年に開発されたGBU-43は、殺傷半径が約1キロメートルに達し、ミサイルの重量だけでも10トンに達する。非核兵器の爆弾の中では最大火力を持った通常兵器で、多大な威力のために「爆弾の母」と呼ばれる。実戦で使用されたのは今回が初めてだ。

GBU-43の投下は、最近6回めの核実験の兆候を示す北韓を狙った無言の圧迫と解釈される。ドナルド・トランプ米大統領はこの日、ホワイトハウスでGBU-43の投下は北韓に送るメッセージかという取材陣の質問に、「そうであれどうであれ、違いはない」とし、「北韓は問題だが、うまく処理されるだろう」と語った。

北韓に対する警告だとは直裁に明らかにしなかったが、6日のシリア空襲に続き、必要であれば武力行使を躊躇しないという点を再確認したという点から、北韓に対する警告メッセージという解釈が出ている。 CNNはこれと関連し、「今回の攻撃はバンカーシステムが発達した北韓にも、米国がいつでもこのような武器を配備できるという信号」だと報道した。

このように韓半島をめぐる緊張が高まっているなかで、韓国を訪問するマイク・ペンス米副大統領がどのようなメッセージを持って来るかにも注目が集まっている。ペンス副大統領は16日、2泊3日の日程で韓国を訪問する。ペンス副大統領は17日、黄教安(ファン・ギョアン)大統領権限代行国務総理と、両国の核心懸案である北韓の核とサードを議論し、昼食をともにする予定だ。

米国の武力デモに北韓が強く反発して、金日成の誕生日である「太陽節」(15日)を控えて北韓が挑発を敢行するという懸念が高まっている。去る12日(現地時間)、北韓専門メディア「38ノース」が衛星写真を分析し、「北韓は豊渓里(プンゲリ)核実験場で6回めの核実験の準備を終えたものと見られる」と分析を出したことに続き、翌日には米国のシンクタンクである戦略国際問題研究所(CSIS)が、北韓が今後一ヶ月以内に核実験とミサイル発射などの、「大量破壊兵器(WMD)活動」を行う可能性が84%に達するという発表を行った。 2週間以内に核実験とミサイル発射を行う可能性も58%と予測した。

CSISは北韓の過去のミサイル挑発の現況を分析した資料と、専門機関の「フリー・データ」のビッグデータを分析した結果をもとにこのような結論を出したと発表した。

米国の朝野でも北韓の挑発可能性に関連する発言が相次いでいる。マイク・ポンペオ米中央情報局(CIA)局長はこの日の講演で、「北韓の核の脅威が進展しており、これまで以上にその危機が近づいてきた」と述べた。 「北韓の核能力の高度化で、米国の対応選択肢が縮小している」という診断も付け加えた。

わが軍は北韓が15日前後に6回めの核実験を行う可能性を念頭に置いて、北韓の動向を注視していると明らかにした。北韓が15日に平壌市内で大規模な軍事閲兵式を準備中である状況も、続々と伝えられている。政府の当局者は「北韓が閲兵式のために平壌市内を統制したという情報がある」とし、「閲兵式のためにミリム飛行場に集結させた多様な武器や装備を、平壌市内に移動させるための準備でありうることから注目している」と述べた。

軍当局は北韓が閲兵式に新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)のような戦略兵器を公開して、対内外的に武力示威を行う可能性にも注目している。

これと関連し、軍は北韓に対する大量応酬報復(KMPR)に使用する戦力を当初の計画よりも前倒しして、2020年代の初めに確保することにした。このため「斬首作戦(Decapitation strike)」に使用する浸透用ヘリコプターを導入して、北韓の全地域を打撃できる弾道ミサイルも最大限に早期戦力化する計画だ。

一方、マーク・トナー米国務省スポークスマン代行はこの日の定例ブリーフィングで、「米国は北韓の脅威を非常に憂慮しており、ペンス副大統領が今回の韓・日歴訪で域内の同盟に対する堅固で鉄桶のような支持という、非常に明確なメッセージを送るだろう」と述べた。
  • 毎日経済 ノ・ヒョン記者/アン・ドウォン記者/パク・テイン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-04-14 16:26:44




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