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小型ディーゼル車から排出される汚染物質は1年で11万9889トン

環境部、新しい国家大気汚染物質統計を発表 

  • 小型ディーゼル車から排出される汚染物質は1年で11万9889トン
乗用車やバンとレジャー用車両(RV)などの小型ディーゼル車から排出される窒素酸化物(NOx)などの大気汚染物質は、一年で11万9889トンに達することが明らかになった。一年の総大気汚染物質の排出量である113万トンの10%に迫る。

環境部によると27日、国立環境科学院はホームページにこのような内容を盛り込んだ「2014年国家大気汚染物質排出量統計」を最近になってアップロードした。国の大気汚染物質の統計は、国内の大気汚染物質の排出原因を分析する際に使われる唯一の公式統計で、これまでは2013年の統計だけを活用して首都圏・全国の微細粉塵の原因を分析した。

2013年と比較した2014年の全国の大気汚染物質排出量は、微細粉塵と硫黄酸化物(SOx)など大部分は少しずつ減少したが、有毒NOxの排出量は4万5000トン増えたと分析された。ディーゼル車から多く排出されるNOxは、空気中で超微細粉塵(PM-2.5)に変換される代表的な大気汚染物質だ。

発電所の排出量が17万7219トンから16万2818トンに、製造業の工場排出量が17万8034トンから17万3660トンに減少したが、自動車(道路移動汚染源)の排出量は33万5721トンから36万1230トンに約2万5000トン(7%)増え、船舶(非道路移動汚染源)の排出量も24万6027トンから29万1171トンに増えた。自動車はディーゼル車の実道路排出量の統計が新たに反映され、船舶はフェリー・漁船・レジャー船舶の係数を追加導入した影響だ。

特に自動車の排出量は、トラックが新車の導入で22万4980トンから20万4085トンに減少した一方で、乗用車は2万1697トンから3万4035トン、バンが1万1187トンから1万5345トン、RVは2万9353トンから7万509トンにそれぞれ増加した。

国立環境科学院の関係者は、「フォルクスワーゲンが最も程度がひどかったが、その他のユーロ5・6のディーゼル車も、実際の道路走行時のNOx排出量は基準値を超えているケースがほとんどなので、このような小型ディーゼル車の実質道路排出量を反映した」とし、「スポーツ・ユーティリティ・ビークル(SUV)の含まれるRVはほとんどがディーゼル車であり、乗用車のうちでディーゼル乗用車、バンの中では小型のスターレックスやカーニバルなどが、今回新たに改善された排出係数を適用した対象」だと述べた。乗用車のガソリン車もあり、新たに購入した車ほど排出量は少ないが、乗用車とRVを合わせると排出量は5万トンから10万トンで、ほぼ2倍に跳ね上がったわけだ。

特に今回の統計は、フォルクスワーゲンの排出ガス低減装置の操作などで明らかになった「クリーンディーゼルの虚構」を反映して、小型ディーゼル車の実際の道路排出量を反映した点が特徴だ。

環境部は2015年の実験の結果、実道路走行条件でユーロ5の車両は排出許容基準との対比で1.14~9.6倍、ユーロ6車両は1.25~2.8倍を超えるNOxを排出するという点を明らかにした。

ディーゼル車の排出許容基準は2009年にユーロ5、2014年はユーロ6に強化されたが、ユーロ5以降の車両はクリーンディーゼルの神話と同じくらい、実際の道路走行時との乖離が大きかったわけだ。

一方、来月初めに輸送用エネルギーの相対価格の調整に関する公聴会を開催する予定の租税財政研究院は、最近発表された2014年の統計を活用し、公聴会資料を最終修正していることが分かった。

環境部は2次生成物質を含む分析を、8月までに用意する予定だ。

環境部の関係者は、「エネルギー税の輸送用のみを見るのではなく、石炭・LNGなど発電部門と統合的に見る必要があり、時間をかけて見なければならない問題」だとし、「これとは別個に、8月末までに追加の分析を活用して、微細粉塵問題の補完対策を用意するつもり」だと語った。
  • 毎日経済 イ・スンユン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-06-27 23:34:36




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