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北の地下核施設を破壊可能に…搭載弾頭を500キロから1トンに増量


  • 北の地下核施設を破壊可能に…搭載弾頭を500キロから1トンに増量
政府は有事の際に、金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長をはじめとする北韓首脳部が潜伏する地下15~20メートルのバンカーと地下核施設を破壊できるように、射程距離800キロメートルの弾道ミサイルに搭載される弾頭重量を、現在の最大500キログラムから1トンに増やす案を推進していることが確認された。

既存の500キログラムの弾頭重量では花崗岩盤の地下数十メートルの深さの標的を打撃することはできないため、より多くの爆薬を装着できるように弾頭重量を2倍に拡大するわけだ。

このために政府は、5年ぶりに韓・米ミサイル指針(NMG/New Missile Guideline)の改正に乗り出す方針だ。

政府の核心関係者は24日、「去る6月の韓・米首脳会談で両国首脳はミサイル指針の改正内容を議論し、ドナルド・トランプ米国大統領が肯定的な信号を送ったと聞いている」とし、「今年の下半期に行われる韓米安保協議会(SCM)と韓米統合国防協議体(KIDD)で、関連する内容を議論するだろう」と語った。

また別の関係者も「ムン・ジェイン大統領は当時、韓・米首脳会談でトランプ大統領に異例的に弾道ミサイルの弾頭重量拡大の必要性を説明したが、強い安全保障と国防力を土台に韓半島の平和を達成するというムン大統領の自主国防意志が込められたもの」だとし、「トランプ大統領も肯定的に回答したことで、韓・米実務者間の本格的なミサイル改正協議が行われることになった」と伝えた。

韓米ミサイル指針は両国が締結した韓国の弾道ミサイル開発規制ガイドラインであり、2012年の改正協議では弾道ミサイルの射程距離を従来の300キロメートルから800キロメートルに増やし、弾頭重量は射程距離800キロメートルを基準に500キログラムで合意した。北韓の大陸間弾道ミサイル(ICBM)挑発の以後、ムン大統領が直接発射訓練を参観した射程距離800キロメートルの「玄武-2C」の場合、2012年のNMG協議以降に開発が可能になった。

とは言え、射程距離800キロメートルへの拡大で北韓全域を射程圏に置きながらも、北韓の堅固な地下施設を完全に除去するには限界があるという評価が多かった。

ミサイルの専門家であるチャン・ヨングン航空大学教授は、「弾頭重量が1トンに増えれば北韓指導部を打撃する能力が大幅に進展しうる」とし、「射程距離の延長よりも重要なのは、弾道ミサイルに積むことができる弾頭重量の拡大」だと語った。
  • 毎日経済_パク・テミン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-07-24 23:36:57




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