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コリアナウ > Korea Now > ビットコイン「墜落」…400万線も崩壊
一時は2000万ウォンを呼んだ代表的な仮想通貨(暗号貨幣)の「ビットコイン(BTC)」の価格が400万ウォン以下に墜落した。連日底値を更新している状況であることから、一部では100万ウォン台を予想する分析も出ている。
7日、国内の仮想通貨取引所ビトソム(Bithumb)でのビットコイン価格は、午後3時の時点で24時間前に比べて11%以上も下落した388万ウォンで取引されている。この日に入って、最低価格は380万ウォンにまで落ちた。
先月の中旬までは720万ウォン前後で横ばいだったビットコイン価格が、ひと月も経たない間に半分ほどに下落したわけだ。今年の1月6日、国内取引所でのビットコインが史上最高値(2600万ウォン)に上昇したことと比較すると、現在の値は当時との比較で15%にも満たない。
大将株のビットコイン価格の下落の動きは、他のコイン(仮想貨幣)にもそのまま反映された。同じ時間に時価総額2位のリップル(Ripple)は、前日よりも10.05%下落した348ウォン、ブロックチェーン・プロジェクトの基軸通貨として使われるイーサリアム(Ethereum)は15.78%落ちた9万8700ウォンで取引された。イオス(EOS)は1976ウォン(-21.58%)、ダッシュ(Dash)7万2300ウォン(-17.93%)、エイダ(ADA)63.2ウォン(-12.94%)などもいっせいに下落曲線を描いた。
このような下落傾向は、グローバル市場でも同じだった。全世界の取引所の相場を集計する米国のコインマーケットキャップ(CoinMarketCap)サイトによれば、同じ時間のビットコイン価格は前日比で10%落ちた3448ドルで取引された。 1ヶ月前には1134億ドルに達した時価総額も、現在では620億ドルに縮小した。ブルームバーグはアナリストのマイク・マクグローン氏を引用して、「ビットコインが1500ドル(約168万ウォン)まで落ちることがありうる」と報道した。
最近の仮想通貨の価格暴落は、投資家の不安心理を刺激した側面が大きい。先月の中旬、ビットコインキャッシュのハードフォーク(仮想通貨分離)で起きた業界大手の間の葛藤のせいで市場の不安定性が大きくなり、これが下げ幅の過大につながったという分析だ。また、悪材料も相次いだ。米国証券取引委員会(SEC)は去る6日(現地時間)、ビットコイン上場投資信託(ETF)の承認に関する審査結果の発表を来年2月末に再度延期すると明らかにしたことで投資家の不安を増幅させた。
イーサネットリウムの相場暴落がブロックチェーン業界に打撃を与えているというニュースも、投資家の不安心理を刺戟している。イーサネットリウムは、新規ブロックチェーンプロジェクトの初期段階に仮想通貨公開(ICO)の資金源の役割を果たしてきた。イーサネットリウムの相場が暴落するやいなや、ブロックチェーンの生態系そのものがおびやかされるかもしれないという懸念につながるわけだ。この日、イーサリアムの相場は、今年1月の高点との比較で5%前後にすぎなかった。
グローバルな仮想通貨情報プロバイダのコインデスク(CoinDesk)によると、世界最大のブロックチェーン企業として知られる米コンセンシス(ConsenSys)は6日、従業員1200人のうち13%を解雇すると発表した。コンセンシスは仮想通貨のインフラなどを提供する企業として、イーサリアムの共同創設者であるジョセフ・ルービンが最高経営責任者(CEO)を務めている。ドバイ政府の公式アドバイザーであり、国内ではSK C&Cとブロックチェーン事業を進めてきた。コインワン(CoinOne)リサーチセンターのコン・テイン センター長は、「嵐の段階を経て、土台の点検と市場の整理が行われている段階だとみなす」とし、「弱気の流れは来年まで続くと予想する」とした。