Wanna One解体でメンバー11人「大魚放流」



ソーシャルネットワークサービス(SNS)のフォロワー確保においては教皇よりも速く、万里の長城もこえるものがある。昨年末に公式解体を宣言したWanna Oneだ。Wanna Oneの中心であるカン・ダニエルは1日、インスタグラムのアカウント開設後に100万フォロワー突破まで11時間36分かかり、フランシスコ法王がこれまで持っていた英国のギネスのワールドレコードを破った。またライグァンリンは9日、中国でウェイボアカウントをオープンした後に一日で100万の「信者」を確保し、「限韓令」を色褪せさせた。

歌謡界では、活動1年めで最高のボーイグループに浮上したWanna Oneが、解散の後も高い株価を謳歌できるかに注目している。

◆ 1000億神話

Wanna Oneは2017年に放映されたエムネット「プロデュース101」シーズン2の出身だ。「プロデュース101」は101人の出演者の中から、視聴者の票を最も多く得た11人の練習生がデビューする番組だ。放送のたびに脱落する練習生が発生することから、視聴者は心をふるわせながら自分の支持する練習生に票を与えることになる。プロシューマー(Prosumer/製品の生産に関与している消費者)になることを願う現代人の心理を掘り下げている。

このように誕生したWanna Oneはワナブル(Wanna Oneファンクラブ)と、韓国歌謡史上で最もしっかりした「アイドル-ファンの愛着関係」を形成することになった。

公認の音楽チャート「Gaon Chart(ガオンチャート)」によるとWanna Oneは結成以来、昨年末までにミニアルバム2枚、スペシャルアルバムとリパッケージアルバムを各1枚、正規アルバム1枚の総5枚のアルバムを発売し、350万4348枚の販売量を記録した。

特に最初のアルバムとリパッケージアルバムは、合わせて130万枚以上を販売した。 2000年以降に登場した韓国アイドルグループで、デビューアルバムをミリオンセラーに作り上げたことは初めてだ。 350万枚売れたアルバムの価格を1枚あたり1万5000ウォンで見積もっても、トータルのアルバム売上げは525億ウォンに達し、広告の売上げは2017年までに集計した分だけで200億ウォンをこえたことが分かった。

一般的にアルバムの売り上げの10%ほどになるストリーミング売上げ52億ウォンと、ワールドツアーの収益などを合算すると、Wanna Oneが512日間の公式活動で生み出した経済効果は充分に1000億ウォンに達する。

デビュー1年めに収めた一連の成果は、「プロデュース101」効果のみでは説明されない。

音楽評論家のファン・ソンオプ氏は、「キム・ジェファンはギターを弾いていたがアイドルグループのメンバーになったケースであり、オン・ソンウは俳優の顔をしており、カン・ダニエルはボーントゥービーアイドルという感じ」だとし、「メンバーの魅力はすべて違うが、それ意外にもよく似合う意外性、一人ずつキャラクターを掘り下げて見る楽しみがあるグループ」だと評価した。

◆ 解体後も大ヒットが

競争するボーイズグループの所属事務所は昨年末、Wanna Oneの解体で一息ついたようだった。しかし、いまや下ろしておいた心配をまた始めることになるようだ。Wanna Oneの解散で、十一匹の大魚が歌謡界に放流された局面だからだ。

開始は「国民センター」カン・ダニエルだった。インスタグラムのアカウントのオープンと同時に100万を突破したフォロワーは、18日現在で210万に達している。音楽評論家のハン・ドンユン氏は、「カン・ダニエルはソロとして出ても、十分な音源パワーがあるだろう」と予想した。

演技で領域を拡張するメンバーもいる。ユン・ジソンはミュージカル『その日たち』で、青瓦台警護員のムヨン役をつとめる。 3月5日から始まるユン・ジソンの出演回は、総5回分が前売り開始5分で完売した。俳優オン・ソンウは6月ドラマ『十八の瞬間』を皮切りに演技活動に入る。

台湾出身のライグァンリンは中国のウェイボアカウントだけでなく、インスタグラムでも100万フォロワーを突破し、韓・中両国をこえる影響を立証した。ライグァンリンは最近、中国のお茶の間に乗り出す意向を示し、年内にCUBEエンターテイメントの新しいボーイズグループに合流する。

ヒップホップのラベル「BRANDNEW MUSIC(ブランニューミュージック)」出身のパク・ウジンとイ・デフィは、ボーイズグループBRANDNEWBOYS(仮称)のでデビューを準備中だ。キム・ジェファンとハ・ソンウンはソロ活動を計画している。ファン・ミンヒョンはもとの所属チームのニューイーストに復帰して、ひとしきり上昇中のチームにはずみをつけるものと思われる。パク・ジフンとペ・ジニョンの個人的な活動は、所属会社を通じてしだいに告知される予定だ。

Wanna Oneが個人活動を行いながら、アイ・オーアイ(I.O.I)の轍を踏むことにならないかと懸念する声がないわけではない。アイ・オーアイは「プロデュース101」シーズン1で誕生したチームで、活動期間中はかなりの人気を集めた。しかし解散後、メンバーが各所属事務所のガールグループの活動に突入した後、「非アイ・オー・アイ」のメンバーと認知度の差が大きく出て、チーム全体での相乗効果が発揮されるまでに時間がかかった。

Wanna Oneのメンバーを含む新しいボーイズグループを運用しようとする事務所は、はたしてどんなアプローチが必要だろうか。

評論家のチョン・ビョンウク氏は「Wanna One出身のメンバーを前面に出したマーケティングよりも、チームの次元で明確なコンセプトと企画力が重要」だとし、「長期的にWanna One出身○○○のグループというイメージだけでは生き残ることができない」と助言した。彼は「アイドルファンにとって、グループとしてのアイデンティティと団結はファン層を維持する重要な動力」だとし、「第2世代のアイドルグループ神話は、メンバーが良好な関係を維持し、それを対外的に公開したことで長寿グループとして人気を維持することができた」と付け加えた。

◆ 数千万ウォンの「ダフ屋」時代の幕開け?

Wanna Oneの解体で1000万ウォンのダフ屋時代が開幕した。来る24~27日にソウル市のコチョクスカイドームで開催されるWanna Oneラストコンサートの27日のぶんは、インターネットのチケットサイトで1000万ウォン、さらには3000万ウォンまでが登場し、ファンの心配を買っている。この価格は定価の100倍を上下する。マクロ(自動コマンドプログラム)を利用してダフ屋がチケットを大挙して購入し、「最後」なのでいっそう切なくなるファン心理を狙って高値で売っているわけだ。闇販売に対する制度的なブレーキがなければ、Kポップの成長にも障害になるという指摘だ。

関係部処である文化体育観光部は明確な対策を打ち出さなかったが、昨年5月になってようやくダフ根絶研究の用役に着手した状態だ。

ファン・ソンオプ評論家は、「日本は個人の身分証明を通じてモバイルチケットを手にして、他人にむやみに譲渡できないようにする特別なシステムを適用する公演が増えている」とし、「このような歌謡界次元の動きも重要だが、マクロプログラムによる独占は政府が規制する必要がある」と批判した。

Wanna Oneは最後の公演のほかにも、これまでの活動の姿と舞台の裏話を盛り込んだ『Wanna One 512展』を来月1日から、ソウル市の龍山(ヨンサン)アイパークモール創造空間ミュージアムで開催する。チケット価格は1万5000ウォンで、前売りはチケットリンクで可能だ。
  • 毎日経済_パク・チャンヨン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-01-19 22:41:08