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突然の激しい運動、筋肉細胞壊死のリスク


  • 突然の激しい運動、筋肉細胞壊死のリスク
# 会社員のキム・ジンソンさん(42)は、最近になって急激に増える体重を減らすためにジムで運動を始めてから一週間後に問題が生じた。ヘルストレーナーのアドバイスを無視して、任意で運動の時間を二倍に増やしたのが禍根となった。

運動を始めてから5日目、腹筋が膨らんいるのを見て効果があると思ったキムさんは腹筋運動量をさらに増やし、ついには腹筋の痛みと無気力感はもちろん、コーラ色の小便を足すようになった。

病院を訪れたキムさんは「横紋筋融解症(rhabdomyolysis)」という診断を受けて、血液透析まで受けなければならなかった。横紋筋融解症は、横紋筋の筋肉細胞が壊死して溶ける病気で、この過程で発生した毒素によって体に異常反応を起こす病気だ。横紋筋とは運動神経と接続しているほとんどの骨格筋のことだ。私たちが勝手に動かすことのできるほぼ全ての筋肉に該当する。

キムさんが横紋筋融解症にかかった理由は、突然の運動によって腹筋の筋肉細胞に十分な酸素供給がされず、これにより、筋肉細胞の破壊が発生したためだ。

横紋筋融解症の治療は大きく、原因の除去と横紋筋融解症による合併症の治療に分けられる。過激な運動によって発生した横紋筋融解症は運動だけを中断すれば、簡単に原因を除去することができる。しかし、運動とは別の他の疾患によって二次的に発生した場合は、必ず横紋筋融解症を誘発した疾患を一緒に治療しなければならない。筋肉から溶け出した成分が血液に乗って全身に流れながら、あちこちで毒素として作用し、問題を引き起こす可能性があるからだ。

特に老廃物をろ過する腎臓に大きな影響を及ぼしかねないのだが、筋肉細胞から発生した毒素が腎臓を通じて排泄され、急性腎不全を発生させる可能性がある。

カトリック大学聖母病院の腎臓内科ファン・ヒョンソク教授は「横紋筋融解症は、ややもすると単純な筋肉痛だと考えて無視していると、腎臓や肺、心臓の機能まで壊れる恐ろしい病気」とし「もし避けられない状況によって、運動をするようになったり、運動以外の原因によって筋肉浮腫、筋肉痛が続けば、単純な筋肉痛だと判断せず、病院を訪れ、検査を受けなければならない」と語った。

横紋筋融解症を予防するには、どんな運動でも、本人の筋力とコンディションに合わせて適切にしなければならない。最初から無理な運動をせずに次第に運動量を増やしていくことが重要だ。
  • 毎日経済_イ・ビョンムン医療専門記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-05-01 17:11:59




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