トップ > テクノロジー > 健康・医学 > 歯周炎、油断すると腰が「イテテ…」

歯周炎、油断すると腰が「イテテ…」


  • 歯周炎、油断すると腰が「イテテ…」
口腔細菌に感染して歯茎の組織と歯茎の骨に炎症が生じる慢性歯周炎を患うと、体全体が細菌に露出し、免疫反応を活性化させる可能性が高い。このため、口腔内の炎症性疾患である慢性歯周炎と関節リウマチなどの炎症性関節炎との関連性への関心が高い。

こうした中、盆唐ソウル大学病院リウマチ内科イ・ユンジョン教授チーム(カン・ウンハ教授、ハ・ユジョン教授)と歯科のイ・ヒョジョン教授チームが強直性脊椎炎と慢性歯肉炎の有病率に関連があるという事実を明らかにして、歯肉炎を誘発する歯茎をうまく管理すれば、炎症性関節炎も防ぐことができると11日に明らかにした。

脊椎で発生した炎症が徐々に進行して脊椎関節が固まって動きが鈍くなる強直性脊椎炎は、40歳以下の若い男性に現れる疾患だ。炎症はほとんどが骨盤の関節から始まり、腰やお尻に痛みが現れる。脊椎、首、胸にも炎症が進行すると、脊椎全体が固まって肋骨の動きが制限されるなど、胸郭の動きの範囲が減って呼吸も困難になる。このような強直性脊椎炎の原因ははっきりと明らかになっていないが、細菌感染による免疫反応の変化が原因の一つとして推測されている。

研究チームは、韓国で初めて慢性歯肉炎と強直性脊椎炎の関連性を明らかにするための研究を進めた結果、強直性脊椎炎の患者84人のうち、約50%の患者が慢性歯周炎を患っていることを確認した。全体的な脊椎の運動能力を調べる指標であるBASMIスコアと胸郭の拡張程度を比較した結果、慢性歯周炎がある強直性脊椎炎患者で脊椎と胸郭の動きの範囲が減少することを明らかにした。

イ・ヒョジョン教授は「歯茎と口腔内の慢性炎症によって引き起こされる細菌毒素は、いくらでも体内に入ることができるため、歯周炎は、リウマチ性疾患をはじめとする様々な全身疾患を悪化させる原因になる可能性がある」とし「定期的に歯周病を検診して口腔衛生を介して体全体の健康を管理する習慣が重要だ」と説明した。

イ・ユンジョン教授は「強直性脊椎炎は、全身性疾患であるため、脊椎や骨盤以外にも肋骨と指、足の指などの末梢関節も関節炎が起こることがある」とし「特に肋骨と背骨が接続された関節に異常が生じて息をするときに胸の痛みがあったり、胸を膨張させることが難しい場合もある」と付け加えた。
  • 毎日経済 イ・ビョンムン医療専門記者 / 写真=photopark.com | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-11-11 11:34:12




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア