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スポーツ選手生命のカギは「顎関節」にあった


  • スポーツ選手生命のカギは「顎関節」にあった
選手たちは年を取れば技量が急激に衰退するものだ。たとえばNBA歴代最高齢選手であるケビン・ウィリスでさえも40歳に達すれば平均得点が半分ほどに落ちることを見れば、年を取ればどんなに努力しても競技力を維持することが難しいというのが定説だ。しかし、ムン・テジョン(バスケットボール選手)のような一部選手は引退するような年齢で最高の技量を誇っている。

このように一般的な常識から外れて最高の選手として活躍する秘訣は何か?

その秘訣は人間の健康を守るための4つの要素を満たすことにある。バランスの取れた食事と健康な精神、自分に最適化された環境、そしてバランスの取れた身体構造を持つことだ。この4つのうちもっとも重要なことは正しい身体構造を持つことだ。残念なことにほとんどの人々は正しい構造を持つカギが健康な顎関節にあることをあまり知らない。

ムン歯科病院のムン・ヒョンジュ院長(顎関節研究所長)は「顎関節は人体の中心に位置し、脳から身体に広がるほとんどの筋肉と神経の連結地点であると同時に、それぞれの構造がバランスを守ることができるように支えてくれる体の『柱』だ」とし、「身体期間を連結してくれる筋膜や、その筋膜が集まる関門である顎関節が健康であれば年齢にとらわれないほど旺盛な活動が可能」だと強調した。

ムン・ヒョンジュ院長はレゴで顎関節の重要性を説明する。レゴを積み上げる時には表面に隆起しているブリックに別の部品を合わせて組み立てねばならない。もしブリックが自分の位置から少しでも飛び出したり潰れたりしたら他のレゴと連結することが出来なくなる。このブリックが私たちの体でいうところの顎関節だ。

つまり顎関節の健康が悪化すれば、直ちに体のあちこちで異常が生じることを意味するとムン院長は指摘した。バスケットボールのように体を激しく動かしながら受ける怪我や緊張、もしくは間違った習慣などによって相当数の選手が顎関節のバランスを失う場合が多い。それにより筋膜が影響を受けて体の構造もやはりずれることになる。

身体がバランスを失えば、運動の実力が落ちるだけでなく、小さな衝撃にも簡単に負傷する可能性がある。小さな顎関節によって体全体が悲鳴をあげることになる。

ムン院長は「ムン・テジョン選手の場合、2011年アジア選手権大会にて代表団として活動して以降、体力が急激に落ちた。診断結果、顎関節がバランスを失ったため、体も構造が崩れた状態だった」とし、「ムン・テジョン選手はその後、顎関節を正しい位置に戻すスプリントを着用し、数ヶ月間の治療の末に彼は健康を回復し、以前のように自信を持って実力を出すことが出来た」と話した。
  • 毎日経済_イ・ビョンムン医療専門記者 / 写真=photopark.com | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-09-23 12:04:26




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