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シエルファーム(C.L.Pharm)、20日かかっていたフィルム製剤の生産を約5分で

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  • シエルファーム(C.L.Pharm)、20日かかっていたフィルム製剤の生産を約5分で
△写真=チャン・ソクフン代表が忠南牙山工場に設置した新型設備の横でポーズを取っている。この設備を利用してフィルム状の薬・健康食品を製造する。

錠剤やカプセルまたは食物を飲み込むのが困難な状況に置かれている小児、高齢者、患者がいる。かれらは口の中で瞬時に溶けるフィルム型製剤である「口腔崩壊フィルム製剤(ODF・Oral Dispersible Film)」が絶対的に必要である。私たちの体にビタミン・紅参・カフェインなどの健康機能食品だけでなく、さまざまな病気の治療薬を服用するのに非常に便利だからだ。 ODFは、非常に薄く、持ち運びが簡単で、周辺に水がなくても簡単に服用することができる。

しかし、フィルムの形で健康機能食品と病気の治療薬を開発する技術は非常に難しい。世界的に現存する生産設備である「ロール(Roll)製造施設」による生産方式にいくつかの欠点があるからだ。まず、工程ごとに設備が複雑で収率が50~60%にとどまり、ただでさえ高価な原材料の損失が40~50%にもなる。

これにより、大量生産も難しい。また、フィルム熟成に長い時間がかかって最終的な生産品が出てくるまでに7~20日以上かかる。時間が経つにつれ、生産設備維持コストが増加してコストの上昇も避けられない。これらのロールの製造方法の問題を大幅に改善した生産設備を国内の中小企業が開発し、輸出の出口を開いた。忠清南道牙山市にあるODF専門企業であるシエルファーム(代表チャン・ソクフン)がその主人公だ。

この会社が10年の研究開発(R&D)の末尾に独自に特許開発したODF生産設備は、キャスティング(Casting)方式によるワンストップの生産で収率が90%を超えて、フィルム熟成過程が必要なく生産時間が5分以内だ。原材料の損失を最小限に抑えることで、さまざまなODF製品を迅速に大量生産できるようになった。

▶ ブラジルの大企業での投資誘致

シエルファームは1200万ドル規模のODF生産設備(2ライン)をブラジル最大のグループのひとつであるEBXグループに供給する契約を最近締結するなど、合計5000万ドル(約506億ウォン)規模の投資を誘致した。

ブラジルでの石油、ガス、鉱山、物流、造船、電気など多様な事業をしているEBXグループ(会長バティスタ)が売上高24億ウォンに過ぎないシエルファームの技術力を高く評価した結果と解釈される。合弁会社が発足しシエルファームがODF製造技術をサポートすることの対価として株式30%も確保した。

チャン・ソクフン代表は「EBXグループは、合弁会社が設立される前に、シエルファームのアンチマラリアフィルム(マラリア治療用ODF)を輸入してマラリアが蔓延しているアフリカに輸出する計画であり、そのためにビル・ゲイツ前マイクロソフト(MS)会長が作成した慈善団体であるビル&メリンダ・ゲイツ財団、国連などと協議している段階」と伝えた。

フィルム型マウスウォッシュの「エニセンス(www.anysense.kr)」で名前を知らせたシエルファームはさまざまな健康機能食品とフィルム型の医薬品(勃起不全治療薬、口内炎治療薬など)の開発を完了し、海外進出を進めている。
  • 毎日経済_ミン・ソッキ記者/写真提供=C.L.Pharm | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-09-23 17:03:32




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