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学習障害を起すヌーナン症候群、原因を発見

中央大学生命科学部イ・ヨンソク教授と米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校のアルシノ・シルヴァ教授の共同研究チーム 

  • 学習障害を起すヌーナン症候群、原因を発見
韓国の研究陣が学習障害を起す「ヌーナン症候群」の原因を明らかにし、治療剤を開発することができる手がかりを整えた。

中央大学生命科学部のイ・ヨンソク教授と米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校のアルシノ・シルヴァ教授の共同研究チームは、ヌーナン症候群の原因になる遺伝子と症状を改善することのできる法案を発見したと明らかにした。研究結果は「ネイチャーニューロサイエンス」10日付に掲載された。

ヌーナン症候群は1000~2500人中、一人の割合で現れる発達疾患で、先天性心臓病、顔面奇形、低身長などの症状を見せる。この症候群の患者のうち、30~50%は学習障害を見せるが、その原因についてはこれまで知られていなかった。

研究チームはマウスのモデル実験を通じてヌーナン症候群の患者から発見される遺伝子「PTPN11」に突然変異が生じた場合、学習と記憶障害を誘発するということを明らかにした。ヌーナン症候群にかかったマウスは、脳では学習と記憶に大きな影響を与える「シナプス可塑性」が損傷されていることを確認した。イ・ヨンソク教授は「PTPN11遺伝子の突然変異が発生すると脳細胞間の信号を伝達する経路に問題が生まれた」と説明した。

研究チームはさらに、コレステロールを下げる薬物である「スタチン」をヌーナン症候群モデルのマウスに投与した際、学習と記憶障害が改善されることを発見した。迷路試験の結果、スタチンを投与されたヌーナン症候群モデルのマウスは正常なマウスと同じような学習・記憶能力を見せた。
  • 毎日経済_ウォン・ホソプ記者/資料=未来創造科学部 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-11-11 04:01:02




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