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酒も飲まないのに脂肪肝、非アルコール性脂肪肝の予防法は?

肥満・高脂血症・糖尿病などが原因…タンパク質の摂取量増やし、体重調節を 

  • 酒も飲まないのに脂肪肝、非アルコール性脂肪肝の予防法は?
酒を全く飲まない会社員キム・スチャンさん(35)は、飲み会の席や知人たちの飲み会でも、肝臓の健康のために酒の代わりに飲料水や水を飲む。しかし、最近の健康検診で「脂肪肝」があるという話を聞いてショックを受けた。

脂肪肝は肝細胞に脂肪がたまることをいう。通常、肝臓全体の重量の5%を超えると脂肪肝とされる。アルコール性脂肪肝は、高カロリーの酒とつまみを摂取することで、そっくりそのままの肝臓に脂肪をためこんで、脂肪肝ができて肝細胞を損傷させる。非アルコール性脂肪肝は、最近になって着実に増加する傾向で、酒を全く飲まない人の肝臓に脂肪が蓄積され、アルコール性脂肪肝と類似した肝臓内の損傷を誘発する疾患だ。

高麗大学九老病院肝臓センターのキム・ジフン教授は、「非アルコール性脂肪肝は肥満や高脂血症、成人糖尿病などの代謝症候群と関連して現れるケースが多く、果糖が多い飲食品やインスタント食品をはじめとする、高脂肪・高炭水化物の食習慣で誘発される」と説明した。

脂肪肝を放置した場合、慢性脂肪肝炎に進行するようになり、脂肪肝炎は肝硬変、さらには肝癌に進行することがある。大韓肝臓学会と中央がん登録本部による、2003~2005年と2008~2010年の肝臓癌のサンプリング調査によると、国内肝臓癌の主な原因だったB型肝炎は72%から60%に減った一方で、非アルコール性脂肪肝が原因と推定される患者は7%から17%に急増している。

このような傾向が続けば、10年後には非アルコール性脂肪肝が、肝臓がんの主原因になるかもしれないという警告が出ている。また、脂肪肝患者は肥満や糖尿病などの、代謝性疾患を伴う場合が多く、心血管疾患(狭心症、心筋梗塞、不整脈など)による死亡確率も高い。

脂肪肝を予防するには禁酒を実践し、適切な栄養摂取を通じた食習慣の改善がなされなければならない。脂肪や炭水化物よりもタンパク質を中心に栄養分を摂取しなければならず、適切な運動とともに太りすぎの場合には、7~10%程度の体重調節が並行されなければならない。

肝硬変と肝癌は合併症があまり現れず、患者の自覚症状がほとんどなく、脂肪肝の診断と治療を妨げる重要な理由となっている。自覚症状が出現しても、病気はかなり進行したケースが多い。したがって、症状や兆候が現れる前に、肥満・糖尿病・高脂血症などの代謝性症候群を持つ患者や、検診の結果により肝機能検査で異常所見が発見された患者は、消化器内科専門医の診療を通じて脂肪肝かどうかを確認・予防することが望ましい。
  • 毎日経済_イ・ビョンムン医療専門記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-11-21 16:05:10




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