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心血管診断が可能な絆創膏開発…微細な脈波の測定可能

心血管疾患の早期診断のためのモバイルヘルスケアシステムに活用可能 

韓国の研究チームが昆虫の触角を模倣して、心血管の状態を測定することのできる絆創膏型の素子を開発した。

成均館大学化学工学部のパン・チャンヒョン教授と米スタンフォード大学工学科のZhenan Bao教授の共同研究チームは、既存の血圧測定器では分からなかった微細な波動を測定することのできる絆創膏型の素子を開発したと24日、明らかにした。

研究チームが開発したセンサーは皮膚に付着された状態で「橈骨動脈」と「頚動脈」をモニタリングすることができる。橈骨動脈は脈拍を測る血管のことをいい、頚動脈は脳から首の部位に合流し、心臓に戻る血管のことを言う。すべて心血管疾患の臨床情報と関連がある生体信号として知られている。

研究チームは微細な生体信号を増幅させるため、昆虫の触角と飲食物を吸収する小腸絨毛の絨毛構造を模倣した。パン・チャンヒョン教授は「微細な絨毛構造は複雑な屈曲のある皮膚との接触面積を広げることを助ける」とし、「生体に近い材料で着用感を高め、この信号をノートパソコンのような電子機器に伝達することのできるシステムを開発した」と説明した。

研究チームは今回の研究結果を活用すれば、心血管疾患の早期診断のためのモバイルヘルスケアシステムに活用が可能であると期待している。パン・チャンヒョン教授は「既存のスマートウェアラブル素子を経済的な費用で比較的簡単な形態で製作し、危急な心血管疾患に対応することができる」とし、「今後、脈や呼吸及び活動などの生体の物理的な信号を利用する新概念のIT技術、感性工学、ロボット技術などの多様な分野で活用されるだろう」と展望した。

研究結果は、材料科学分野の国際学術誌「アドバンスト・マテリアルズ」先月30日付に記載された。
  • 毎日経済_ウォン・ホソプ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-11-24 13:37:43




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