トップ > テクノロジー > IT・科学 > ララ電子、国内外680か所に特殊抵抗器を供給

ララ電子、国内外680か所に特殊抵抗器を供給

www.rara.co.kr 

  • ララ電子、国内外680か所に特殊抵抗器を供給
△写真=キム・サンゴン代表が仁川南東公団内のララ電子の工場で産業用特殊抵抗器について説明している

「社長、米国の電気自動車企業のテスラがうちの製品を使用してくれるそうです」。海外営業担当の従業員が、米国販売代理店からのメールを見せながらキム・サンゴン代表(59)に言った。テスト物量を送った当時ですら、キム代表は依頼業者が誰かを知らなかった。その後、ララ電子の製品を使うと知らせてきた段階で、自分たちが世界の電気自動車の代名詞と呼ばれるテスラであることを明らかにしたのだ。

最初の物量として抵抗器140個を納品したララ電子はテスラでパフォーマンスが認められ、4年が過ぎた今、供給量が数百倍に増えた。電気バッテリー充電器を構成する部品の一つである抵抗器を生産し、昨年5万個以上を納品しており、今年は10万個(約50万ドル)を供給する予定だ。

現在テスラは、バッテリー充電のためのフリーチャージャー抵抗器に、もっぱらララ電子製品だけを使用している。

産業用抵抗器は通常モーターで作動する各種機械内部の電流の流れを円滑に制御する機能を果たす。反面、ララ電子で生産する産業用抵抗器は単に電流の流れを円滑に行うだけではない。モーターで発生する電力が機械内部の他の部品に流れ込めば損傷を生みかねないが、抵抗器がこの電力を吸収・使用して熱エネルギーに転換してくれる。半導体のような高価な部品に電流が流れ込むのを防ぐことで、部品が壊れるのを防止する機能をするのだ。

主にニクロム線を利用して生産する抵抗器は製品の種類だけでも数千種に達するほど多様だ。ララ電子はメタルクラッド抵抗器と呼ばれる産業用特殊抵抗機の分野で1位のメーカーでもある。キム代表は「メタルクラッド抵抗器は、主にコントローラに入るが、これだけでなくエレベーター、電気自動車、包装機械、風力・太陽光発電システムなどと活用範囲も非常に広い」とし「さらに全量を輸入に依存していた精密な電流検出抵抗器を独自の技術で国産化することに成功して、自動車、電池、電力・電子機器、スマートグリッド分野で広く活用できるものとみられる」と説明した。

1989年に設立されたララ電子は、メタルクラッド抵抗器(制動抵抗器)を韓国の国内で初めて開発したところだ。当時は、日本・米国製品など全量を輸入に依存していた時だった。ララ電子は富川にある小さな工場で5人足らずの従業員で始まったが、数十年の間に製品開発に拍車をかけながら成長した。大学で電子工学を専攻したキム代表は2002年、父親から家業を受け継いで本格的に事業に飛び込んだ。彼は「最初、特殊抵抗器を作ろうとするとき、韓国に関連会社が1か所もなくて苦しんだ」とし「ほぼ独学で抵抗器を作って一つずつ技術を身につけていった」と述べた。

現在、ララ電子はLG電子、サムスンテックウィン、斗山インフラコアなど韓国の大企業に製品を供給している。テスラの電気自動車、ベンツのハイブリッド車、ドイツKACO社のインバータ、デンマークVestas社の風力発電機にもララ電子の抵抗器が入る。韓国の供給業者は、600か所に達し、米国、日本、ドイツ、イギリスなど40か国の80社余りに製品を輸出している。
  • 毎日経済_ギムジョンボム記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-01-18 18:22:32




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア