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テスラ(TESLA) 電気自動車特許を開放 Linuxのようなオープンソースに

特許公開により市場の大きさを育てる 

  • テスラ(TESLA) 電気自動車特許を開放 Linuxのようなオープンソースに
電気自動車の先頭走者テスラのCEOであるイーロン・マスクは最近、「特許開放」という破格宣言をおこなった。彼はブログに上げた「私たちが保有した全ての特許はあなたのものです」という書き込みで、「私たちの競争社は小規模電気自動車の製造業者ではなく、毎日数多くの自動車を売り浴びせる内燃機関の自動車業者」だとし、無料で特許を持って行って使うようにといった。テスラは現在、バッテリーや電気駆動装置の特許を200件余り保有している。

時間と費用・努力の結晶体である特許を公開することは、企業としては容易でない決定だ。競争社が技術格差を解消してひょいと追いつくリスクを甘受しなければならないからだ。彼は、ガソリン自動車と戦うためには特許を握っているよりは協業を通じて市場規模を爆発的に育てるのが正しいと見通したということだ。IT業界「オープンソース(open source)」の風が自動車業界に移ってきたわけだが、「第2のスティーブ・ジョブズ」と呼ばれるイーロン・マスクだからこそ可能だったという言葉も出る。映画「アイアンマン」の実際のモデルである彼は、電子決済サービス業者「ペイパル」の創業主であり、宇宙貨物会社「スペース-X」を運営しながら革新を追求する変わり種だ。

オープンソースは、ソフトウェアがどのようにしてつくられたのか分かるようプログラミングの「設計地図」を無料で公開するもので、「リナックス(Linux)」が代表的だ。フィンランドの大学生だったリーナス・トーバルズがつくったコンピューター運営体系(OS)で、ソースコードが公開された後、500万人を越えるプログラム開発者らが「多数のための公開」という原則のもとでアップグレードをしている。公開したおかげで世界のサーバー用OSのうち27%を占有するほどに急成長した。Googleも2007年にモバイル運用体系であるアンドロイドをスマートフォン業者へ公開し、モバイル検索市場で利得を得ている。IBMも2005年にソフトウェア分野の特許500件余りを公開し、革新を敢行した。一方、Appleは未だに閉鎖型プラットフォームを固守している。

イーロン・マスクは特許公開という勝負手を出しながら、Appleとサムスン間の特許戦争が最高経営者に混乱だけを与えたと苦言を呈した。特許を所有して防御することが技術的リーダーシップを守ることなのか、公開を通じて市場パイを育てることが勝者に繋がる道なのかは今後、電気自動車業界の地殻変動で明らかになるだろう。
  • 毎日経済_シム・ユンヒ論説委員 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-06-16 17:16:38