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LGディスプレー、手袋も濡れた手もOK…精密度を高めたAIT技術開発


LGディスプレイが手袋を着用していたり、水のついた手でも正確なタッチが可能なディスプレイをスマートフォンに適用する。この製品は枠の大きさと厚さも歴代最小であるうえ、アップルから完全に技術的な独立を成し遂げたという点でも注目される。

LGディスプレイは、「AIT(Advanced In-Cell Touch)」と呼ばれる新しいタッチ技術を全スマートフォンのラインに拡大適用すると8日、明らかにした。下半期からはタブレットPCにもこの技術が採用される。 AITは、LCD(液晶ディスプレイ)内にタッチパネルを挿入するため、別途ベゼル(枠)のスペースが必要なく、厚さも減らすことができ、よりスリムなデザインが可能だ。

特に、今回の技術はLGディスプレイが独自開発したインセルタッチ(In-cell Touch)技術で、LG電子はもちろん、中国企業とアップルなどのグローバル企業にも納品が可能だ。2012年から今まで使ってきたインセルタッチ方式はLGディスプレイがiPhone 5の納品のためにアップルと共同開発した技術であったため、これまでLG電子や中国スマートフォン会社に供給しているパネルには搭載されていなかった。

LGディスプレイの関係者は「AITは、LGディスプレイが蓄積したプロセス技術と独自のタッチ内在化の特許が集約された技術」とし「韓国はもちろん、中国とグローバルな企業へと顧客の比重を拡大していく」と明らかにした。

AITは、LGディスプレイが昨年末に開発を完了した新たなタッチ方式で既存のインセルから一段階アップグレードされた技術だ。インセルは一つのポイントをタッチすると様々な電極が反応するのに対し、AITは指一つに一本の電極だけ反応するため、さらに精密なタッチ反応を提供する。電極をブロック単位に分割してセンシング精密度を画期的に改善したというのがLGディスプレイの説明だ。このため、水がついていても完璧なタッチが可能であり、手袋を着用したり、充電している状況でも相対的に安定的にタッチすることができる。また、カバーガラスが割れてもタッチが可能だ。

LGディスプレイの関係者は、「大画面のスマートフォンが人気を集め、ディスプレイサイズを最大限に活用することができる狭いベゼルに対する顧客のニーズが高まっている」とし「AITが適用されたパネルは、厚さと枠が薄く、大画面スマートフォンに適している」と説明した。

ディスプレイサーチによると、インセルタッチパネルの出荷量は昨年の1億7700万個から2016年には2億個を突破すると予想される。 LGディスプレイのAITがこの市場の需要をどのように吸収するかに、注目が集まっている。
  • 毎日経済 チョン・スンファン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-02-08 17:22:12




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