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長い冬の夜、ぐっすり眠るためには薄味で食べること

夜間頻尿は老化現象の一つ…睡眠の質を落とし、転倒のリスクある 

夜中に目覚めて排尿をする「夜間頻尿」は、老化現象の一つだ。夜間頻尿は睡眠の質を落とすだけだと考えやすい。しかし、落下や転倒による怪我の危険が潜んでいる。

腎臓の主な機能は、濃縮だ。若かったときに腎臓の濃縮能力は、最大180倍に達する。血漿180リットルを尿1リットルに濃縮することができる。しかし、加齢に伴って腎臓の濃縮機能が落ちて、同じ量の血漿が入っても生成される尿の量が増加して薄くなる。腎臓病患者と同様になる。

成人男性の一日尿量は約1.8リットルだ。1日中6回の尿を出す場合は、1回の尿量は300ミリリットルだ。平均4時間ごとに、きちんと尿を出すと仮定すれば、一晩で少なくとも1回は目覚めなければならない。若い時は、夜に用を足すために目覚めることは、あまりない。腎臓が昼間に尿をたくさん作って、夜には少なく作るからだ。

夜に尿量が減ることは、ホルモン(抗利尿ホルモン)のためだ。下垂体から分泌される抗利尿ホルモンは、腎臓で水を再吸収させて尿の量を少なくする。ところが、歳をとると、このホルモンの分泌が減少する。水の再吸収がよく行われない場合は、尿量が増加する。こうなると、眠りから覚めて尿を出さなければならない。症状がひどくなると、一晩に2、3回起きたりする。

若い時も酒をたくさん飲んで眠ると、途中で起きて排尿をしたり、のどが乾く症状が現れる。アルコールが抗利尿ホルモンの分泌を抑制して、尿を多く作るためだ。

前立腺肥大症も夜間頻尿を誘発する。若かったとき、前立腺の容積は20cc程度だ。年齢とともに少しずつ大きくなって、その中を通過する尿道を圧迫して尿をきちんと排出できないようにする。夜間頻尿は、不快感と共に、ケガや脳震盪のリスクが高い。

キム・ソングォンソウルK内科院長(ソウル大名誉教授)は、「寝ぼけで朦朧としていて急に立ち上がることで、起立性低血圧によるめまいが発生することがある」とし「夜に尿を出そうと覚める現象を減らすための努力が必要だ」と助言した。キム院長は、夜間頻尿がある人々に生活習慣の改善と家の中の設計変更を勧めた。

夜間頻尿があれば、まず夜の水分摂取を減らさなければならない。夕食はスープが多い食品は自制して、水分が多い果物も減らさなければならない。酒とコーヒーも避けなければならない。また、薄味の食べ物がいい。しょっぱい食べ物を食べると、水をたくさん取ることになり、尿量の増加につながる。

高齢者がいる家庭は、家の中の構造変更も積極的に考慮する必要がある。リビング、寝室とトイレの高さに差があるときに、足を滑らせたり、敷居にひっかかって怪我する事例が少なくない。家の中の敷居をなくし、トイレの床が滑らないように維持しなければならない。
  • 毎日経済 イ・ビョンムン医療専門記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-12-11 10:16:39




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