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ノロウイルスを1枚の紙で見つけだす


  • ノロウイルスを1枚の紙で見つけだす
△写真=韓国基礎科学支援研究院チェ・ジョンスン、ハン・グィナム、クォン・ヨセプ博士が共同開発した迅速現場診断キットを紹介している。

食中毒を誘発するノロウイルス感染の有無を現場ですぐに確認できる紙状の検出・診断キットが、国内研究チームによって開発された。

韓国基礎科学支援研究院バイオ融合分析本部生物災難研究チームのチェ・ジョンスン、クォン・ヨセプ、ハン・グィナム博士は、独自の単独研究を通して、紙を利用した低コストの「高感度現場診断(POC / Point of Care)分析プラットフォーム」製作の源泉技術を確保した。この技術を活用すれば、30分以内にノロウイルス汚染有無を確認できる。

今回開発された診断キットは、金ナノ粒子の触媒特性を活用した金属沈殿法を利用した。研究チームは、親水性・疎水性ワックスパターニングおよび垂直積層の配列・構成を通して、低コスト素材である紙の表面に3次元流体流路を作った。簡単なスライディング操作を通して、非専門家でも簡単にデータを取得できるワンステップ現場診断キットだ。

研究チームは、既存の商用ノロウイルス迅速診断キットの短所として指摘された検査敏感度を最大100倍向上させるのに成功した。今回の研究結果は、『サイエンティフィック・レポーツ(Scientific Reports)』に13日付で掲載された。

クォン・ヨセプ博士は「既存の現場診断キットでは、実装しにくかった試料・試薬の連続注入および混合過程を、ユーザーが追加的な装置なしにワンステップで動作完了できるセンシングプラットフォームの源泉技術を開発したことが、今回の研究の核心だ」と強調した。

研究を総括したチェ・ジョンスン博士は「POC検査・分析分野は、大型医療機器市場とは異なり、まだ世界的絶対強者がいない分野だ」とし、「今回の研究を通じて、プラットフォームに対する源泉技術の確保をきっかけに、今後、他の出資研究所との融合研究を通じて、ジカ、マーズ、デング熱ウイルスについての高感度検出装備の開発に乗り出すつもりだ」と明らかにした。
  • 毎日経済 イ・ヨンウク記者 / 写真提供=韓国基礎科学支援研究院 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-05-24 13:53:35




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