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SKテレコム、量子暗号技術で世界一のIDQ社買収


SKテレコムは26日、世界1位の量子暗号通信企業のIDQ(ID Quantique)を700億ウォンで買収すると明らかにした。

量子暗号通信は分割できない最小単位の「量子」の特性に着目して盗聴不可能な「暗号鍵」を生成し、送信者と受信者の両方に分け与える通信技術だ。暗号化キーの送信者と受信者だけが暗号化された情報を解読することができることから盗聴は基本的に不可能で、現存する最高の通信セキュリティ技術にあげられる。 SKテレコムの関係者は、「世界で最も安全な5Gを構築するために、世界1位の量子暗号通信企業のIDQを買収した」とし、「約700億ウォンでIDQの株式を50%以上取得して、筆頭株主の地位を確保することになる」と説明した。

IDQは2001年に設立されたスイスの企業だ。量子暗号通信の分野では中国を除き、世界での売上げと特許保有などで1位だ。 SKテレコムは2016年、量子暗号通信技術に注目してIDQに25億ウォンを投資し、量子暗号通信の基盤チップを共同開発している。

今回の買収によってSKテレコムは世界中の政府・通信会社・金融機関を対象に、量子暗号通信技術が適用されたチップとモジュールを、各種のモノのインターネット(IoT)機器やサーバ、モバイルなどに供給する事業を拡大する。朴正浩(パク・チョンホ)SKテレコム社長は、「オフラインのさまざまなモノが無線化する5G時代には、安全が通信の新しいパラダイムになるだろう」とし、「SKテレコムの顧客に世界で最も安全な5Gネットワークを提供する」と明らかにした。

今年中に多対多(N:N)の量子暗号通信が可能な量子専用中継器を開発し、2020年までに超小型・超低価格の量子暗号装置を開発して、量子技術を一般の有線インターネット加入者が利用できるようにQTTH(Quantum To The Home)を商用化する計画だ。 2022年の商用化を目指して、量子暗号の衛星技術も開発する予定だ。
  • 毎日経済_イ・ソンヒ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-02-23 17:48:05




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