Q.韓国ではほとんどの車にブラックボックスが装着されていると聞きました。

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A.
先日、中古車サイトの「ボベドリーム」に投稿された「ひと月もたっていない新しい車をキムヨサがぐしゃぐしゃにして逃げていきました」というタイトルの記事が話題を集めました。30代の女性に見えるドライバーが地下駐車場に停められた車両に自分の車で傷を付けながら運転している場面が映ったブラックボックス(ドライブレコーダー)の映像でした。

未熟な運転技術のせいで停車している車両に絶えず接触して傷をつけ、思ったように駐車ができなかったため、7人乗りの車を手で押して移動しようと駐車された車を前後に押す、寂しい姿も含まれていました。

ブラックボックスの使用が増え、このような動画に頻繁に接するようになりました。去る2012年には、仁川外国語高校の運動場で娘を乗せた女性が前を見ずに低速で運転してたところ、傘をさして通り過ぎていた女子学生をひいてしまう30秒ほどの動画が衝撃を与えました。

速度が遅かったため、ブレーキだけ踏めば衝突を避けることができたのに、この中年女性は突然の状況を受け入れられず「きゃああああああっ」という悲鳴だけを上げながら女子学生を引きづり、前にある車とぶつかりました。女子学生が両方の車の間に挟まれたのです。

そんな状況でも中年女性は車を後進させたり停止せず、アクセルを踏み続けながら叫び声だけを上げました。隣にいた娘が車のドアを開けて飛び出し、車を叩いて後進するように指示しましたが悲鳴だけを上げ続けました。

このブラックボックスの映像は加害者の夫が損害賠償を減らす方法についての助言を求める目的でインターネットに掲載したことが確認されました。

車の衝突事故などが発生すると、直前の30秒ほどが保存されるようになっています。30秒で当て逃げ車両を捕まえたり、または事故の経緯を知るには十分なためです。

そうです。ブラックボックスは、政府と保険会社の後援により、非常に人気を集める商品になりました。

ブラックボックスはひき逃げ車両、わざと事故を起こして保険金を受け取ろうとする保険金詐欺、自傷行為恐喝団、無謀運転、駐車違反などの決定的な証拠になるので、事故の多い国ほど人気を集める傾向にあったりします。韓国もそうですが、ロシアではほとんど必需品のように考えられていると聞きます。

車のブラックボックスは、2011年に同伴成長委員会において中小企業適合業種に指定されたため、自動車メーカーが作る純正製品はまだありません。現在、シンクウェアをはじめ、200以上のメーカーが製造販売しており、モデルの種類だけでも600個を超えています。

そのため規格に達していない製品も販売されています。ブラックボックスを信じていたのに、事故が起きた時の動画が保存されていないという訴えも少なからず聞こえます。画質が悪すぎて問題が解決しない場合もあり、夏には暑さのためレンズが変形してしまい解析の難しい映像が撮られる場合もあります。

結果的にブラックボックスを交換する需要も生まれるしかありません。現在、韓国のブラックボックス市場は、ほぼ2000億ウォン台に迫っており、年間需要は50万台ほどになると推定されています。

2013年末の時点で220万台の車両がブラックボックスを装着していると調査されたので、現在では約300万台近くに増えていることでしょう。調査会社の世論調査でブラックボックスを装着する予定だと言う割合が回答者の74%に達したため、当分の間は増え続けるようです。

警察は、交通事故の証拠資料としてブラックボックスを最も重要に考えていますが、ブラックボックスの装着が義務化されたわけではありません。バスとタクシーはほとんどの大都市でブラックボックスの装着が義務付けられました。タクシーは一番最初にブラックボックスを付け始めた車両でもあります。乗客との料金是非、運転手の暴行などを防ぐための自己救済策としてブラックボックスをつけ始めました。タクシーにブラックボックスを装着する際には国から支援金を貰えるため、タクシーの運転手がつけない理由もありません。

かつて保険会社がブラックボックスを付けた車に2~5%の割引を与えましたが、ブラックボックスの装着が増えてきたうえ、ブラックボックスを付けた車の事故率が付けていない車より高くなる傾向を見せたため、割引を減らしました。近いうちにブラックボックスを付けたという理由で保険料を安くしてくれることはなくなりそうです。

余談ですが、最近では、ブラックボックスは、単に事故の瞬間を撮ることから脱して、自動車の外を映す鏡の機能もします。例えば、くねくねの山道を行く風景がブラックボックスにそのまま映るわけです。なんと22個のブラックボックスを設置した車両もあるそうです。

ブラックボックス同好会に投稿されてくる映像は非常に多様です。ブラックボックスを利用した趣味は新たな文化のアイコンとして定着していますが、同時にプライバシーの侵害の議論も引き起こします。

事故の瞬間を記録する映像とは別の方法で、道を行く人や風変わりな営業する人なども顔までそのまま撮られるのですから。ブラックボックスが隠しカメラに変わるのでは困ってしまいます。
  • Lim, Chul/写真=MBN
  • 入力 2015-01-21 09:00:00

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