Q.韓国にもコンビニが多いですが、皆さん何を買うのでしょうか。（上）
| A. | コンビニで売ってるものはちょっと高いです。一銭でも節約しようとする倹約主婦はコンビニをあまり利用しません。それでもコンビニはすごく増えています。 筆者が働くオフィスの近くにも数カ月間に、コンビニが3店舗もできました。レストランやコーヒーショップが閉店工事をしていると思ったら、コンビニに変わりました。家の近くの大型スーパーもコンビニに変わりました。 以前に比べてコンビニがはるかに広くなっているわけです。もちろん、まだ小さなコンビニもおびただしい数で存在していますが、新たにオープンするコンビニはほとんど大きいです。なぜでしょうか。より多様なものをたくさん陳列するためにでしょうか。店を快適にするためにでしょうか。 そのような理由もないわけではありませんが、コンビニで売っているものを簡単に食べることのできるスペースを確保するために広くしているようです。コンビニに買い物に行くと、インスタントラーメンやお弁当を食べている人をよく見かけます。最近は寒さからあまり見かけませんが、涼しい風が吹く晩秋には、コンビニの前のテーブルでビールや焼酎の杯を傾ける人もよく見かけました。 夕食後の一杯のために、バーの代わりにコンビニを訪れる人もぐんと増えました。自分が飲む分だけの缶ビールを買って、コンビニの前の空間で杯を傾けるのです。コンビニで酒を飲むことには、ひとつの利点があります。たばこを吸うことを制止する人が誰もいないということです。最近、韓国ではバーや居酒屋の中はもちろん、外でも喫煙が許されていません。 食べものとお酒。流通業界の多くの店の中でコンビニが唯一好況を享受した理由です。 通貨危機により高度成長の時代が終息するころに、コンビニのおにぎりが飛ぶように売れ始めました。卒業する頃にIMF外国為替危機を迎えて就職が本当に大変だった世代を「呪われた94年度入学生」と呼びますが、94年度入学生のうち、10年以上をお昼におにぎりだけで済ませてきた人も多いそうです。 食堂などでゆっくりとご飯を食べる時間がなくて、ご飯を買って食べるほどにお財布に余裕がなかったからでしょう。700ウォンのおにぎりは、IMFを経て100倍以上の売上を記録しました。 10年以上が経過した今も、おにぎりの値段はあまり上がっていません。バス料金も値上げされましたが、おにぎりの値段はそのままのコンビニも多いです。消費者に対して配慮する心も少しあるのでしょうが、おにぎりの値上げにより客の足が遠のくことを心配しているのでしょう。いわば、おにぎりは餌になる商品です。おにぎりを食べるために、飲料も買って飲むからです。 最近では、おにぎりやキムパプ（韓国のり巻き）の代わりに、お弁当の販売が増えています。お弁当を買って自宅や職場で食べる人もいますが、コンビニに設置された電子レンジやお湯を利用する人が多いようです。このような理由でコンビニ店の店舗面積が広くなるのです。 コンビニ弁当の価格は3500~4000ウォン台です。初めて登場したときは価格に比べて量も少なくて美味しくないことから、コスパが悪いという不満がいっぱい出されていましたが、最近は価格に比べても充実しているという評価を得ています。 お弁当がコンビニのキラー商品として浮上し、競争も激しくなりました。人気スターがお弁当の看板になっています。GS25のお弁当のふたにはでキム・ヘジャが母のような明るい笑顔で消費者を迎えて、セブンイレブンではガールズデイのメンバー、ヘリが一食どうかと誘惑します。
便利な代わりに価格が高いというコンビニ、しかしコンビニを利用する客は面白いことに、お金が多い人ではなく、財布の軽い20代の青年です。 次の編では、韓国のコンビニエンスストアで扱うさまざまな商品を紹介しますね。 ※この記事は「韓国にもコンビニが多いですが、皆さん何を買うのでしょうか。（下）」へ続きます。 |
- Lim, Chul
- 入力 2016-02-01 00:00:00
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