Q.「私を殺して」というお願いを聞いてあげることも請負殺人なんですか?(2)

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A. ※この記事は「「私を殺して」というお願いを聞いてあげることも請負殺人なんですか?」の続きです。

韓国で自殺サイトが表面化したのは、2000年のことです。その年、12月に江原道の江陵で男子大学生2人が同伴自殺する事件が発生しました。

当時21歳だったチャ氏と28歳だったキム氏は自殺サイトで出会った仲でした。チャ氏は父親が自殺したうえに母親が亡くなり、寂しさに耐え切れずに自殺を決心し、キム氏は競馬による借金が多くて悩んでいたといいます。

江陵に一緒に来た一行は3人でした。もう1人もインターネットを通じて出会った人でしたが、言葉でだけ自殺について話しただけなのに、実際に自殺を敢行するとは思わなかったと、彼らが毒物を飲んだ後に怖くて逃げ、警察に通報しました。

この事件が起きた数日後、ソウルで自殺サイトで知った人をナイフで刺した10代のユン君が警察に検挙されました。ユン君は自殺サイトで知り合った会社員のキムさんから「勇気が無くて自殺することができずにいる。殺してくれ」というお願いをされ、ソウルの公営駐車場で会ってナイフで腹部を刺して殺しました。

警察に検挙されたユン君は「昔、僕も死にたかったけど、自ら命を絶つことはあまりにも大変だった」とし、「それが分かっているから、キム氏のお願いを聞いてあげた」と話しました。彼はキム氏が死ぬ前に100万ウォンの入った財布を持って行けと渡したため、殺害した後に持ち出したと言いました。江陵で同伴自殺したキム氏も彼に殺してくれというお願いをしたことがあるという事実も明かしました。

ユン君はキム氏に5万ウォンを受け取って水原のある旅館に一緒に入って首を絞めて殺そうとしましたが、殺害する直前にキム氏が心変わりをしたことから実際に行動には移すことがなかったと明らかにしました。

この事件が起きた後、捜査当局は大々的にインターネットの自殺サイトに対する捜査に着手しました。自殺サイトはほとんどが閉鎖されたり、自らドアを閉めました。自殺サイトに対する裁判所の処罰の意志も強力なものでした。

翌年の2001年3月、ソウル地方裁判所は「死んだ牛の崇拝者」というインターネットサイトで知り合った女子大生に「殺してくれ」というEメールを受け取った後、着手金として18万ウォンを受け取った20代の会社員に詐欺罪で懲役を宣告しました。

嘱託殺人サイトを完全に封鎖することはできませんでした。小学校6年生という幼い学生がアパートの屋上から投身自殺して、中学校3年生の学生が毒を飲んで自殺する事件が相次ぎました。彼らは普段から自殺サイトに頻繁にアクセスしていた事実が後になってから確認され、小学生は「事後の世界も気になるし、死ぬことが待ち遠しい」という内容の遺書を残しました。

自殺サイトを完全になくすことも難しいものでした。自殺を煽ったり、嘱託殺人を仲介したという証拠がない限り、法的に処罰することもできません。サイトに文章を投稿した後、Eメールを通じてメッセージのやり取りをするため、サイバー空間の監視だけで摘発することも簡単ではありません。

自殺サイトに対する取り締まりが続いている最中の2004年に「自殺サポーター」が検挙されたりもしました。

2004年当時、29歳のパク氏は交際していた女性が口論の末に自ら命を絶つと、ひどい罪悪感に苦しめられ、自分も自殺しようと決心しました。友達の紹介で20代の看護学科の女子学生のキムさんと出会い、自殺するのを助けてほしいとお願いしました。キムさんは自殺に使う薬品を購入する代価として160万ウォンを受け取り、モーテルで待ち合わせしてパク氏に注射を打ちました。注射の針を血管に刺して、血を抜く方法を選んだりもしました。幸いにも自殺は未遂に終わりました。パク氏は自殺が失敗に終わった後、キムさんが自分の携帯電話を盗んだ事実を知り、警察に通報しました。それがきっかけとなり、「自殺サポーター」の実態が明らかになったのです。

自殺サイトで知り合った人々を相手に詐欺を働く人もいます。ペ氏はPC房(ネットカフェ)で偶然自殺サイトを知った後、自殺をしたい人に青酸カリを送ってあげると騙し、一人当たり10万から20万ウォンを受け取りました。彼の言葉を信じて送金した人だけで数十人に上りました。

ペ氏の手元には青酸カリはなく、これを購入する意志も能力もありませんでした。ただ、自殺を決心した人を相手に詐欺を働いたのです。彼は詐欺嫌疑で手錠をはめることになりましたが、一方では彼の詐欺行為が自殺を防いだとも分析します。

軍隊や刑務所など、国家機関で自殺事件が起きたとき、そこでの生活と自殺に因果関係がある判断されると、国家が責任を負わなくてはいけません。裁判所の判例でも確固としています。では、自殺を煽った社会はどのような責任を負うべきなのでしょうか。
  • Lim, Chul
  • 入力 2016-04-11 00:00:00

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