Q.韓国の兵役前の男性のパスポート発給や海外旅行の制限について。昔と今では違う?(2)

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A. ※この記事は「韓国の兵役前の男性のパスポート発給や海外旅行の制限について。昔と今では違う?(1) 」の続きです。

いつだったか、クイズ番組に、このような問題が出てきたことがあります。

大学に通う23歳の男です。休暇期間中にヨーロッパにバックパック旅行に行こうとしていますが、いくつか引っかかることがあります。軍隊に行って来てないのです。旅行許可を受けるにはどんな書類が必要ですか。

問題:次のうち、必要のない書類は?

① 旅行許可申請書
② 校長の旅行許可同意書
③ 保証人の課税(固定資産税、総合土地税)証明書

少し難しい質問でしょうか。韓国人でも女性や年を取った男性は、おそらく99%は間違えることでしょう。ひっかけ問題なんです。正解は「3つとも必要ない」です。現在、大学に通っている男子学生であれば、90%以上を当てることができるでしょう。自分の人生と直結した問題ですから。ところが、年を取った人がなぜ間違うのでしょうか。兵役を終えていない人に対する海外旅行許可制度が大きく変わったからです。

1989年、海外旅行自由化措置が下された後にも兵役義務のある18歳以上の男性は、許可なしに海外旅行に行くことができませんでした。旅行許可を受けることは難しくなかったのですが、2人以上の保証人を立てなければなりませんでした。両親を保証人として立てることができればいいのですが、保証人の財産税、または総合土地税納付証明書を添付する必要がなったので、お金のある親族が少なくとも1人は必要でした。父親の家に土地がないのであれば、親戚や隣のおじさんなどの2人が必要だったのです。

軍隊に行ってきたのであれば、海外旅行に行くために別途許可を取得する必要はありませんでしたが、空港や港の兵務庁事務所に出国(入国)申告をしなければなりませんでした。一緒に旅行に行く女子学生たちがコーヒーを飲んでいる間「ちょっと行ってくる」、「オッパ(お兄さん)早く来てね」という言葉を交わす、短い別れの時間があったということです。

それから10年余りが過ぎ、1999年にようやく兵役を終えた男性たちの出入国申告義務が廃止され、2005年7月からは帰国保証人制度もなくなりました。そして2007年から24歳までは、旅行許可を受けなくても堂々と空港を出ていくことができるようになりました。出入国申告制度も完全に廃止されたした。

出入国申告制度がなくなったのは苦情が多かったからというよりは、コンピュータやインターネットなどを活用した情報共有が可能になったからと言えるでしょう。政府機関が相互に個別連絡を取り合わなくても、出入国申告をすれば、兵務庁が行政電​​算網を介して出入国の事実を確認できるようになったからです。

年齢が25歳以上なのにまだ兵役義務を終えていない男性の場合は海外旅行が大変になります。兵務庁の許可を受けなければならないのですが、許可申請書に旅行期間と旅行国、旅行の目的などを書く必要があります。ここに「日本」「遊びに」と書いてしまっては、はたして許可が下りるでしょうか。さらに、添付書類が必要です。国際競技、海外公演、船舶や航空機乗務員、海外就職、病気の治療、留学、海外移住など、推薦書や証明書を添付しなければなりません。遊びに行く場合には、書類を取得するのが大変です。この場合に有用なのが語学研修です。学校から許可を受けることも簡単です。

このように許可を取得してこそ、パスポートの発給を受けることができます。このとき、受け取れるパスポートは5年間の複数旅券ではなく、1回の単数旅券が通常です。単数旅券が何かご存知ですか。1度使ったら捨てるパスポートのことですが、英語ではSingleだからとPS(Passport Single)といいます。有効期間は1年ですが、出国した後に、他の国に入国することもできますが、国によっては単数旅券所持者は犯罪者のように見られる場合もあるそうです。最初から入国を許可しない国もあるので、日本に行くからと単数旅券を受けとって、ロシア、ハンガリー、ルーマニアを経て、コンゴまで行くことは難しいでしょう。

24歳以前に複数旅券の発給を受けて、有効期間がまだ3年も残っているから大丈夫と考えてしまっては、痛い目にあいます。出入国審査に引っかかって関門を通過することもでいないんですよ。軍隊に行く前であれば、ガールフレンドと旅行に行こうとして、空港で別れることになる可能性もあります。

25歳以前に外国に出て、まだ韓国に戻ってきていない場合は、25歳になる年の1月15日までに国外旅行許可や期間延長許可が必要です。許可を受け取るために韓国に戻ってくる必要まではありません。領事館に行って申告することができます。領事館にも兵務庁から派遣された職員がいるんです。

海外に出て、楽しく遊んでいるのに、25歳になったからと延長するために領事館に行かなくてはいけないだなんて、腹が立つかもしれません。現地でとてもきれいな女の子と付き合っている場合は、心が穏やかではないでしょう。この女性を置いて、軍隊に行かなくてはいけないのか…。そんなわけで、延長の許可も受け取らず、韓国に帰っても来ない人が結構います。

2011年から昨年末まで、5年間で25歳以上の兵役を終えてない男性のうちで帰国していない人が726人にもなります。このうち、ソウル江南居住者は32人、城北が21人、松坡20人、瑞草15人で最も多いです。お金持ちの家の子どもたちだということです。ソウル城北洞は江南の人を成金だと考えて見下す、それはそれは大きい一戸建て住宅が並んでいる伝統的な富村です。

最後まで帰国せずにふんばって37歳以前に検挙されると、一歩遅れて軍服を着たり、3年以下の懲役に処せられ、囚人服を着るようになります。おまけに公務員にもなることもできず、国営企業はもちろん、ほとんどの職場で就職もできなくなります。確かに、お金が多い家の子だから、父親の会社を継げばいいのかもしれませんね。

兵役を終えていない人の海外旅行の話はここまでにしますが、まだ気になることがありますよね。現役軍人は海外旅行が可能なのでしょうか。現在、社会服務要員として勤務している芸能人が招待を受けたとしたら、もしかしたら日本に行けるのか。

※この記事は「韓国の兵役前の男性のパスポート発給や海外旅行の制限について。昔と今では違う?(3)」へ続きます。
  • Lim, Chul
  • 入力 2016-05-26 00:00:00

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