Q.韓国で人気の声優を教えてください。(下)

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A. 数年前に仁川空港に行こうと空港バスに乗っていたときに、我を失って案内放送を聞いた覚えがあります。韓国語と一緒に英語、日本語、中国語が一緒に放送されたのですが、日本語の女性(韓国人かもしれませんが)の音声がとてもしなやかで、しばらくの間、耳元をぐるぐると回っていたものです。

声だけ聞いて、すっかり惚れ込んでしまう人も結構います。声優に集まった人気は、声に惚れたファンたちのはずです。テレビが普及する以前には、ラジオから聞こえる声に怒ったり、やきもきしたりしました。放送人の回顧録を見ると、女性の声優の声に惚れて、恋煩いをしていた高校生が、病気を治す薬として使うからと言って、女性の声優のヨダレを取りにきたという逸話が伝えられるほどです。もうすべて過去のことかと思っていましたが、再び声優たちへの関心が高まっています。

2000年から韓国に流入した日本文化の影響が大きいです。日本のアニメにどっぷりつかった人たちが声優に関心を持ち始めました。誰が韓国で人気の多い声優なのか資料の調査をしていたのですが、意外にも韓国の声優よりは日本の声優に関する情報があふれています。特に男性ファンが関心を持つ声優は主に日本の女性声優であり、韓国の女性声優ファンは比較的少ないようです。

事情がこれなので、韓国声優は人気が多い声優というよりは、大衆に名前がよく知られている声優、この程度で満足していただかなくてはいけないようです。

大衆の認知度をみると、ペ・ハンソンとヤン・ジウン、ソン・ドスン、パク・ギリャン、チャン・グァンなどの元老級(?)声優がまず思い浮かびます。彼らの多くはテレビに顔を映すときもあります。ところが、トークショーなどを見ていると、声優だけ、声がダビングされたという印象を受けます。よく響いて聞きやすい声だけど、どこかぎこちないという意味です。

「ビジュアルが声に追いつけずに生じた現象だ」これに対して中堅声優がそれなりに明快な答えを出しました。

声優人生が半世紀を超えたペ・ハンソンは「ロングラン(Long run)するためにはロングラン(Long learn)しなければならない」という名言を残したりもしましたが、彼がダビングした有名な作品は『冒険野郎マクガイバー』と『ガジェット警部』。アマデウス・モーツァルト役を務めながら、奇妙な笑い音で聞く人に恐怖と衝撃を抱かせたりしました。

  • < TBS交通放送で1990年から17年間『一緒に行く夜の道』の進行を務めたソン・ドスンとペ・ハンソン >


ソン・ドスンは本業である声優の代わりに他の仕事をすることの多い人物です。MBCで披露した米国アニメ『トムとジェリー』の解説を務めるなど、ダビングではなく、主に解説の方に多く登場します。それなりに有名だと思いますが、大衆が声優をしっかりと認知しない悲運を彼女も経験するしかありませんでした。

ユーモア集に彼女の名前が挙げられたりもしました。どんなユーモアなのか、ご紹介します。

- 声優のソン・ドスンが友達とカフェで楽しくおしゃべりしていたところ、ちょっと外出していたカフェのオーナーが従業員を見て、「誰がラジオをつけたのか。ラジオは禁止」と話した。これを聞いたソン・ドスンは萎縮して口を閉じた。

パク・ギリャンという名前を聞くと、ほとんどの若者たちは、釜山のプロ野球団のチアリーダーのパク・ギリャンを思い浮かべるかもしれませんが、元老声優パク・ギリャンも大変有名な人です。1990年代末までにMBCで放映された外国映画のダビングをほぼ独占し、KBS 2TVの教養番組『VJ特攻隊』のナレーションを引き受けて大衆の認知度も高いほうです。

日本のアニメ『カードキャプターさくら』の主人公役を演じたムン・ソンヒは韓国芸術院の声優科教授も兼任しており、シャープな鼻声でツンデレ役がぴったりだというペ・ジョンミはデジモンシリーズの最大の出演者です。ペ・ジョンミと一緒に韓国のツンデレの二大山脈に選ばれる女性声優はウ・ジョンシンです。ウ・ジョンシンはしばらくの間、DCインサイドの声優ギャラリーのメインページに登場するほど、声優オタクの女神として崇められました。

  • < かつて声優オタクの女神として崇められていた声優ウ・ジョンシン >

『ポケットモンスター』、『ドラゴンボール』、『守護戦士マックスマン』、『とある魔術の禁書目録』など、あらゆるアニメに出演したチェ・ウォンヒョンはKBSの声優であるカン・スジンとともに「またか」という声を聞く声優です。カン・スジンも『金田一少年の事件簿』、『名探偵コナン』、『犬夜叉』、『ワンピース』などのアニメやゲーム、外国映画のダビング、ドラマCD、特撮など、引き受けていない分野がないほどです。

カン・スジンは「声優の活動範囲を広げるためにBL方面の商品も増やす必要がある」という意見を明らかにしましたが、自分がそちらの分野の仕事をするという意味ではありません。

アニメのヒロイン専門と言えば、チョン・ミスクが欠かせません。 2016年現在、50を越えた年齢ですが、まだ少女の配役を引き受けています。チョン・ミスクとヒロインを争う女性声優としては、KBSの4年後輩であるチェ・ドクヒがおり、チョン・ミスクが大和撫子にふさわしい声であれば、チェ・ドクヒはお転婆な役をよく演じます。かつて日本のファンタジーアニメ『スレイヤーズ』がS​​BSとトゥーニーバスで同時放映されたことがありましたが、チェ・ドクヒがSBS、チョン・ミスクがトゥーニーバスで主人公「リナ=インバース」を引き受け、それによりPC通信では2人の演技を比較する文がよく投稿されました。

このほか、ポロロの声優として有名なイ・ソン、『X-ファイル』の主人公モルダーで有名になったイ・ギュファ、tvNで放送された『ローラーコースター 男女探求生活』の中で引き受けたナレーションで大衆の人気を一身に受けたソ・ヘジョンも欠かせません。ソ・ヘジョンは『ローラーコースター』以前から『X-ファイル』でモルダーのパートナーである「ダナ・スカリー」で有名な声優でしたが、陽気な声とキュートな声、ストレートな声など、さまざまな役を消化して、10代の男性役もいけずうずうしくこなす万能の才人です。

  • < 千の声を持った声優ソ・ヘジョン >

声優たちが苦労する作品がいくつかあるのですが、その作品の中に出てくるキャラクターたちが歌うときが一番困るそうです。歌唱力がなければ、最初から作品を引き受けることも考えられないでしょうが、歌までそれなりに消化する声優も結構多いです。

代表的には、『月光天使』で有名なイ・ヨンシン、『ラプンツェル』と『シンデレラ』の主演を務めたパク・ジユン、そして男性の声優ではソン・ジュンソクなどを挙げることができます。『マダガスカルのペンギン』でソン・ジュンソクが歌った歌は、本当のプロ歌手たちも歌うことが難しい歌唱力を披露しました。

いくつかのアニメで挿入歌を直接歌ったイ・ソンは歌の実力も優れてますが、女装男性キャラまでこなす、幅広い演技でKBS声優局が排出した完全体という評価を聞きます。それだけ人気が多いため『アナと雪の王国』で、エルサの歌を直接歌う代わりにミュージカル俳優のパク・ヘナに引き渡して、ファンたちが悔しがりました。後で明らかになったことは『アナと雪の王国』の代表曲である『Let it Go』が自分と音域と合わず、最初からオーディションを受けなかったそうです。

  • < KBSの声優のエースと言われるソヨン。密かにタレントキム・ソヨンに似ているという話を聞くこともある >

  • Lim, Chul
  • 入力 2016-09-19 00:00:00

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