Q.平壌で公演した歴代の韓国歌手を紹介してください①

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A. 北韓(北朝鮮)の若者がペク・ジヨンの歌『銃に撃たれたように』が一番好きだというニュースを聞いて少し驚きました。脱北者が伝える言葉を聞くと南側の歌を取り締まる指導員も歌詞をすべて覚えているほどだそうです。

北韓の住民が好きだというのですからどうしようもありません。呼ぶしかないでしょう。MP3に入れて聞いていた曲をペク・ジヨンの姿を見ながら聞くことになったのですから北韓のペク・ジヨンのファンの気持ちはどれほど良かったでしょうか。

北韓の青年たちがなぜこの曲が好きなのでしょうか。脱北者が伝える話を聞いてみると次のとおりです。

「銃で撃たれると聞くと死刑にあうことばかり考えるが、愛の話が非常に生き生きと表現されている」

愛は古今東西、老若男女を問わないもので、体制が愛を止めることはできないというものです。

南北分断以後、韓国の歌手が初めて平壌の舞台に立った時期は1985年に遡ります。

南北離散家族の再会が行われながら離散家族を慰める公演がソウルと平壌で開かれました。ソウルでは北韓の子供たちが公演を繰り広げ、平壌では農楽と鳳山タルチュムと元老歌手のキム・ジョング、ナ・フナ、ハ・チュナ、キム・ヒガプなどが舞台に立ちました。

『懐かしき金剛山』を歌ったソプラノのイ・ギュド教授(梨花女子大)も熱烈な拍手喝采を受けました。しかし、歌詞の一部を間違って(?)歌ったせいで後にこの曲は北韓で禁止曲になる事態が起きました。

元老作曲家のチェ・ヨンソプの歌曲『懐かしき金剛山』のオリジナル歌詞には「汚されてから何年目」、「固まった恨み」、「踏みにじられた場所」など、北韓当局が聞くにはちょっと引っかかる部分があります。チェ・ヨンソプもこの点を意識したのか作詞家と協議して歌詞を少し柔らかい表現にしました。「最後に行ってから何年目」、「固まった悲しみ」、「昔のままなのか」といったふうにです。

イ・ギュド教授も修正された歌詞で一生懸命練習しました。ところが、いざステージに立ってからは昔の歌詞のまま歌ってしまったそうです。あまりにも高い高音なので歌詞をしっかりと聞けなかった観客は雷のような拍手を送りましたが、音楽に関心が高かった金正日総書記が聞くには拍手をするものではなかったそうです。

だから朝鮮総連を介して『懐かしき金剛山』の楽譜を手に入れてみたところ、よりによって楽譜に掲載された歌詞が修正される前の歌詞だったなんて、何と言うことでしょう。

そのせいで『懐かしき金剛山』は北韓で禁止曲になってしまったという話です。当時、北韓で定めた禁止曲は3曲だったのですが、他の2曲は愛国歌(韓国の国歌)と軍歌『戦友よ、さようなら』でした。

平壌公演に関するエピソードをもう一つ紹介すると、公演に参加したナ・フナは歴史的な平壌訪問がずっと胸に残っていたのか、ソウルに戻る途中に『平壌おばさん』という曲を作りました。

「赤く燃える夕焼けに
咲く思い出
小じわにたまった涙
一日に十二回も懐かしむ故郷
伏せたら鼻が届くように近い故郷
あ~母さん、父さんと呼んでみる平壌おばさん」

歌詞は特別ではありませんが、放送で、ステージ上でナ・フナがこの歌を歌うたびに避難民と脱北者を泣かせるのに十分でした。

1985年、平壌で舞台が作られましたがドイツに在住していたユン・イサンが主管した統一音楽会とリトルエンジェルス芸術団(1998年)を除いては2000年までにこれといった成果はありませんでした。
  • Lim, Chul
  • 入力 2018-04-02 00:00:00

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