Q.DSPメディアについて教えてください①:デソン企画とイ・ホヨン代表

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A.




DSPメディアの歴代社屋です。

一番上の写真が最もそれっぽく見えますが最も古い社屋です。FIN.K.LSECHSKIESで韓国歌謡界に君臨していたころの社屋ですが、ビル全体ではなく3階だけを使用していました。清潭洞のSMエンターテイメントと道を挟んで歌謡界の雌雄を争う両社が対峙していました。

二番目の写真はKARAが売れ始めたころに移動したところですが当時は「イ・ホヨンの個人邸宅」であるとか「特別養護老人ホームの感じがする」という評価がされていました。

その後、2012年に移った新しい社屋が下の写真です。一見普通のヴィラのように見えますが、内部に入ってみると練習室や作業室がしっかりと整備されています。

歳月が過ぎて社屋は豪華になりましたが、DSPメディアの黄金期は他人の建物の1フロアを借りて使っていた時代でした。1990年代の後半、韓国歌謡界は「SMエンターテイメントとDSP(デソン企画)に二分されていました。しかし、今では歌謡番組で一度も1位になったことのないガールズグループを持つ、まあまあの会社に墜落した状態です。

DSPメディアは2018年2月に亡くなったイ・ホヨンが設立した会社です。

  • 脳出血で倒れる直前の2010年3月にメディアとインタビューするイ・ホヨン代表

成均館大学体育学科に入学したイ・ホヨンは在学時代から芸能界の関係者と厚い親睦を積んでいました。当時は体育界と芸能界が互いに親しい時期でした。大学を卒業して大田で体育教師として在職していたとき、1981年に「芸能界のゴッドファーザー」と言われていたハンバッ企画のヤン・スングク社長の勧めでエンターテイメント事業に飛び込みました。そして、一緒に韓国初のアイドルと呼ばれる「ソバンチャ(消防車)」を企画して大衆に披露しました。

ソバンチャが成功するのを見たイ・ホヨンは韓国でもアイドルが売れるという確信を持って、1991年に独立してデソン企画を設立しました。創業資金は住んでいた家を売って準備しました。そしてZAM、SECHSKIES、FIN.K.L、KARA、SS501など当代最高のアイドルグループを相次いで輩出しました。 JYPエンターテイメント、YGエンターテイメントなど新興強者が登場して会社が相対的に弱くなりましたが、2010年代初頭までは彼らとの競争を続けました。

DSPメディアはイ・ホヨン代表の人脈と勘、推進力で続いていた企業でした。イ・ホヨンは放送局が集まっている汝矣島(ヨイド)に暮らしつつ朝に三食、昼に三食を食べながら人脈を築きました。1時間単位で番組が終わるタイミングで担当PDと食事をしたという話です。このような人脈と推進力でSECHSKIESはデビュー直後から11個の番組に固定出演することができました。

SMエンターテイメントと歌謡界の双頭馬車と呼ばれた時代、DSPメディアが韓国で初めて使った戦略もかなり多くありました。SECHSKIESはアルバムを出す前の1997年3月からそれぞれの通信網にメンバーたちの写真と、新しいアルバムについての情報を提供してSECHSKIESのメンバーはデビュー前から10代の若者に知られていました。デビュー直後から10代のファンが付いて回り始めましたが、このような広報の方法はそれまでの韓国にはなかった戦略でした。

最近では、インターネットメディアで普遍化されたライブ放送もDSPメディア所属のFIN.K.LとClick-Bが「観戦ボードシステム」という方法で開始しました。SECHSKIESのホワイトキスとブラックキスもアイドルユニットの始まりでした。SS501はリアリティショーでデビューしてスターダムにのし上がった最初の事例でもあります。

DSPメディアの没落はイ・ホヨン代表の病気とともに始まりました。

2010年に脳出血で倒れた後、代表はイ・ホヨンが50歳を超えてから結婚した妻チェ・ミギョンが引き受けることになりましたが、代表が変わった後、既存の役員と従業員が相当数会社を去りました。チェ・ミギョンが元夫との間に産んでいた娘を理事職に就かせたことも会社の混乱を育てました。KARAの専属契約解約通知により始まったいわゆるKARA事態もイ・ホヨンが倒れたことが決定的なきっかけでした。

「イ・ホヨン社長は信じるけど、会社は信じることができない」

KARAのメンバーたちのこのような予感は現実になってしまいました。イ・ホヨンのカリスマと人脈、勘で維持されきた会社の経営が社長個人の能力に過度に依存する形態であることから生れた副作用もあります。

DSPメディアについて教えてください②:1990年代から2000年代前半
DSPメディアについて教えてください③:2000年代後半から現在
  • O2CNI Lim, Chul
  • 入力 2018-03-20 00:00:00

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