Q.韓国ではなぜいまだに旧暦(太陰太陽暦)を利用しているのですか?

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A. 履歴書のフォームに生年月日を記入する欄があります。しかし、場合によっては陰暦の誕生日なのか、陽暦の誕生日であるかを選択する「(陰曆、陽曆)」の表示があります。最近ではほとんど無くなりましたが、インターネットサイトに加入をする時も陽暦の誕生日、陰暦の誕生日を選択していました。(訳者注釈:韓国では昔から利用されていた太陰太陽暦を陰暦、近代導入されたグレゴリオ暦を陽暦と呼ぶ。)

そうです。韓国では今でも陰暦がたまに使われます。しかし、非常にまれです。以前は日付の下に小さな文字で陰暦で何月何日なのか表示されたカレンダーがありましたが、今はほとんどなくなりました。

韓国では陽暦と陰暦が混用されていますが、非常にまれな場合に限定されます。秋夕とお正月くらいでしょう。暑い伏日には保養食を食べようと騒ぎますが、考えてみれば三伏も陽暦を基準にしているんですよ。

昔から一寸の揺動もなく、陰暦の8月15日を守っている祝日は秋夕です。そのため、ある時は薄い夏用の服を着て秋夕を過ごし、またある時には秋服に着替えます。季節が変わる時期に秋夕が位置しているため、以前は服飾関連の商売をしている人にとってはまさに大きな書き入れ時でした。ほとんどの親が記念日のプレゼントを兼ねて子供に服を買っていたからでしょう。

秋夕と一緒に韓国の2大祝日であるお正月は事情が少し複雑です。陰暦の1月1日の元旦は秋夕よりも長い伝統を持っています。元旦から小正月までの祝日の期間には、借金を返せという督促もしていないという言葉も伝わっています。

1894年に甲午改革が施行され陰暦の正月を廃止しようとしましたが、徹底して施行されませんでした。伝統を一瞬にして無くすという事が容易ではなかったからです。大韓民国の樹立初期にも正月は陽暦を基準にした新正月のみ連休にして、旧正月は初めから祝日に指定されてすらいませんでした。

新、旧正月って面白いですよね。昔のお正月と新しいお正月だなんて。

韓国の童謡の中に「カササギ、カササギの正月は昨日です。私たち、私たちの正月は今日だそうです」という歌詞がありますが、まるで私たちお正月を弾圧しないでという意味に聞こえます。実際、李承晩・張勉政権の時には裁量に基づいてお正月を休みにしましたが、朴正煕政権では二重過歲を防ぐという理由で弾圧しました。

それでも陰暦で正月を過ごしたい人の行列を防ぐことはできなかったようです。まず、その日はトック(餅入りスープ)を食べて、家族が集まって遊ぶことに先立ち、親、先祖が埋葬されたサンソ(お墓)に行く日だからです。政府がチェサ(法事)をできないうようにするなんて。民心に気づいたのか、新しく政権を握った全斗煥政府は、陰暦の正月を「民俗の日」としながら祝日に指定して2重課歳が復活しました。そして、盧泰愚政府の時に名称をお正月に変え、一日だけ休んでいたものを今のように3連休として制定しました。

一説によると、陰暦の正月を祝日に指定したのは当時の野党である新民党の躍進を防ぐためだったというのですが、確認できる方法はありません。

韓国で陰暦の祝日が持つ事情はこのように決して簡単でははありません。ところで、人が陰暦を基に話すと天文学者でなくても、日付を確定しやすいということを知っていますか。顔を上げて月を見れば三日月なのか、満月なのか晦なのか知ることができるではないですか。
  • Lim, Chul
  • 入力 2014-09-10 09:00:00

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