解説 | ハングル:당나라 군대 ハングル発音:タンナラグンデ 意味:実力のない弱い軍隊、直訳すると「唐の軍隊」 解説:戦えば必ず負ける、まさに寄せ集めの軍隊。韓国軍では空軍など、軍紀が比較的緩いと思われる軍を卑下する言葉として使用されている。 もちろん唐(당、タン)の軍隊は、当時の東アジアで最強の軍隊だった。軽武装した機動力と弓弩手が布陣した軍隊で、高句麗の将帥ヤンマンチュン(梁萬春)に安市城で敗れはしたものの、野戦で高句麗軍にあまり負けたことのない軍隊だ。 中国の歴史の中で、この意味に合致するイメージを持つ軍隊は、宋軍だが、なぜ唐軍が寄せ集めの象徴となったのだろうか。 その由来については - 伝統的に日本が中国を「唐」と呼んだいたため、日清戦争で日本に敗れた清軍を「お粗末な唐の軍隊」と呼んだのが始まりという説 - 優れた兵器と多くの兵士を持ってしても中国共産党に敗れ、台湾に追い出された、国民革命軍を唐軍と呼んだという説 - 唐末期、中央政府の機能が発揮されず、地方のあちこちで兵権を握った節度使が専横したため、これを罵る意味で出てきたという説 などがあるが、歴史的に考証さてはいない。 そこで、このほかにも - 軍紀があまりにもゆるくて、銃を撃っても「탕」の音の代わりに「당」の音が出たという説 - 軍紀があまりにもゆるく、毎日居眠りだけをしていて言ってタク(닭、鶏)の国の軍隊と呼んでいたものがタン(당、唐)の軍隊に変わったという説 - しっかりと現代戦を理解せずに昔の戦略だけを固守して、「あの将校、唐の時代に暮らしていたのか」と悪口を言ったことから出てきた という説などがある。 |