『人間レッスン』シーズン1（？）は、このように終わります。
刑事が血痕に沿って行く階段は空っぽです。そして、場面はソウルの風景に変わって、ますます狭くなります。

そして間違った答えに命を懸けた優等生、少なくとも学校の中では、オ・ジスが飼っていたヤドカリが画面を埋めながらドラマは終わります。（これだけの説明ではネタバレではないでしょう？）

主人公たちは、みんなどこに行ったのでしょうか？
新しい人生は以前とは違う人間レッスンを受けた甲斐があるような姿なのでしょうか？最後に映ったヤドカリは主人公たちが信じて頼れる新しいバリアが出来たことを意味するのでしょうか？

気になることが多いので、シーズン2に対するファンの声援もすごいです。
ファンだけじゃないです。

主演を引き受けた俳優たちもシーズン2が制作されることを念願しているようです。
キム・ドンヒはシーズン2をすると「絶対に出演したい」という強い欲求を見せました。
5歳年下の俳優たちと一緒に高校生を演じながらも全くぎこちなくない童顔を誇ったパク・ジュヒョンも期待を寄せているのは同じです。

パク・ジュヒョンはシーズン2が続くと「観戦ポイントは主人公たちが選択できるかに合わせられる」という意見を示しました。耐えるにはとても多くの川を渡り、とても多くの人を苦しめて幸せから遠ざかるしかない主人公に直面した桎梏、それに対する若者たちの苦悩と大変な人生を解こうとする話も立派な素材になると思います。

キム・ドンヒはオ・ジスの立場で様々な可能性を打診してみます。オ・ジスが罰を受けるかもしれないし新しい助っ人に会うかもしれないし、ペ・ギュリを裏切るかもしれないし、ペ・ギュリに裏切られるかもしれません。色々なストーリーが思い浮かぶとシーズン2に対するファンの期待感ももっと大きくなるでしょう。

『人間レッスン』のメガホンを取ったキム・ジンミン監督は「シーズン2を念頭に置いて作品を作ってはいない」と伝えたいます。しかし、多様なバージョンで結末を撮った後、開かれた結末で終えただけに監督にもシーズン2に対する欲が少しあったのではないかとも思います。

キム・ジンミン監督はシーズン2についてのファンの質問に「Netflixに聞いてみて」と答えます。

シーズン1ほどの興行が保障されるなら、Netflixとしては断る理由が全くないでしょう。まずはシーズン2に対する台本作業が先決だと思います。

ドラマ『人間レッスン』を制作したスタジオ329のユン・シンエ代表は、台本の下書きを見るや否や「無条件やらなければならない作品」と判断し直ちにNetflixに送ったといいます。Netflix側は「どうしてこんなドラマをすることを考えたのか、正直に言って韓国でこんな台本がもらえるとは思わなかった」という反応を見せました。

台本だけでNetflix本社を衝撃に陥れたのです。当時、Netflixの関係者たちが受けた感じがシーズン2の台本に反映されれば、O.Kサインを得るのも難しくないでしょう。

問題はチン・ハンセ作家がすぐに書く余力がないということです。

韓国ドラマの伝説の一つである『砂時計』（SBS、1995）の脚本を書いたソン・ジナ作家の息子、チンハンセはすでにNetflixオリジナルドラマ『グリッチ』に選ばれました。そのため、『人間レッスン』シーズン2の作業を続けたくても『グリッチ』が終了してから可能になるでしょう。

ユン・シンエ代表とチン・ハンセ作家が作り変える『グリッチ』は、正体不明の光と共に消えたボーイフレンドの行方を追う女性の物語です。

『グリッチ』が『人間レッスン』ほど好評を得るなら勢いに乗って『人間レッスン』のシーズン2に挑戦してみることもできるでしょう。いや『人間レッスン』の代わりに『グリッチ』シーズン2が先かもしれません。難しいです。

とにかく『人間レッスン』シーズン2が制作されても2023年には見ることができるので当分の間、期待を捨てた方がよさそうです。