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もっと! コリア (Motto! KOREA)
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  • Q.
    韓国でネズミを捕まえる運動があったそうですが、本当ですか?(上編)
  • A.
    ソウルの真ん中を横切る漢江辺に沿って並んでいる高級アパートで最近ネズミ捕り運動が行われているそうです。マンションの価格がそろって9億~11億ウォンにもなる高級住宅団地に住む住民としてはメンツが傷つけられた思いだったのでしょう。

    川沿いに住んでいたネズミが、冬に餌を見つけることのできる近くのアパートに遠征に来て騒動を起こしているのですが、知らないふりをするには被害が大きい方だといいます。今年の初めに玄関から出てきた主婦がネズミに噛まれたほどだそうです。ゴミを集めて置いてある場所はもちろん、遊び場の周辺にもネズミが出没し始めたため、子供たちが噛まれるのではないかと母親たちが焦り始めました。

    ネズミの被害が大きくなると、仕方なく団地内のあちこちに殺鼠剤を撒く劇薬処方をしましたが、結果が思わしくなかったそうです。他人の批判をするのが好きな人は高級マンションの住民が警備員に道上にいる猫を追い払うように要請したからネズミが暴れる格好になったと皮肉を言ったりします。

    しかし、事情を聞いてみるとネズミのために疲弊している人は漢江沿いのアパートにのみに存在するのではありません。安宿が多い鍾路区昌信洞でもたまにネズミ捕りが行われるそうです。そこは、衛生状態が良くないというのがネズミを呼び込む要因だといいます。このような事情は伝統的な市場や食堂が並んでいる通りのある大邱達西区も同様です。光州南区庁の公務員は、新築した庁舎に移転する前の古い庁舎で、走り回るネズミとしばらくの間不快な同居をしたそうです。

    かといって韓国の衛生状態を心配する必要はありません。世界の主要都市を問わず、裏通りを行き来するネズミがいないところはありません。南極大陸に劣らず、ネズミのいない清浄地域として噂になったニュージーランドでもネズミをつかまえた学生に無料でビールを与えるというニュースが流れていました。

    ネズミ捕り運動は全く長い歴史を持っています。ネズミが人間に近い距離に住んでいるにもかからわず、ペットとして飼いならされておらず、食糧資源として飼育されていない唯一の動物だからかもしれません。人々が食べる食糧を盗み、家財道具をかじって壊してしまうだけでなく、病原菌も移動させる全く困った存在でもあります。

    次回は、1947年から始まる昔のネズミ捕り運動についてご紹介します。