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もっと! コリア (Motto! KOREA)
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  • Q.
    最近人気のあるEXIDについて教えてください。
  • A.
    2015年1月8日。EXIDメンバー5人が大声で泣いた。ファンの目頭も熱かった。しかし、彼女たちの涙はこれで終わりではなかった。

    この日、『Mnet M! Countdown』で1位を占めたことに続き、翌日には地上波のKBS『ミュージックバンク』でもトップに上がったのだ。わずか数カ月前まで、EXIDは人気とは程遠いグループであり、メンバーも解散を目前にして、ほぼあきらめた状態だったのだから、奇跡に違いなかった。

    EXIDは、デビューした2012年には有望株として挙げられていた。初期メンバー6人のうちユジ、ハニ、ヘリョン、チョンファは、JYPの練習生だったし、ヒット曲を多く出した「シンサドンホレンイ」が彼女たちの曲を引き受けた。しかし、『Mnet M Countdown』で披露したデビュー曲『Whoz that Girl』からが問題だった。

    世の中に出てからすぐに盗作疑惑に包まれてしまったのだ。オーストラリアの歌手Guy Sebastianが、自分のツイッターに「56秒付近のサビが自分の歌『Who's that Girl』と非常に似ている」と書き込んだことが発端だった。結局、シンサドンホレンイは、著作権の一部を渡した。

    さらに悪いことに、メンバーの半分が脱退をした。ユジとダミは学業を理由に、ヘリョンは演技者へと進路を変更するというのが脱退の理由だった。確かに、JYPでヘリョンは、演技者授業を受けていたのだから、脱退の理由としても十分だった。

    しかし、彼女たちは翌年にBESTieとしてデビューした。EXIDの成功の公式を読めずに去ったという推測も可能となる。

    とにかく創立メンバーが去った空席を埋めるためにソルジとヘリンを新たに迎え入れ、再びカムバックしたが、トップに向かう道は簡単に開かれなかった。『Every Night』は、メンバーのLEの自作着信音を再編曲した曲で、別れた元カレから毎夜にかかってくる電話で心が揺れるという内容だ。このミュージックビデオは、YouTubeの再生回数が今年2月で1万回を突破するほどの人気を集めたが、いざ韓国内ではあまり知られることがなかった。

    2012年、大韓民国文化演芸大賞新人賞を受賞したEXIDは、こうして崩れるかのように見えた。最初のミニアルバムに収録された『I Feel Good』のミュージックビデオにて演出された、メンバーたちがクリーニング、駐車場の係員、ホームショッピング、保育園でアルバイトをする姿は、まるで彼女たちの未来を見せるかのようだった。

    所属事務所をシンサドンホレンイのいるABエンターテイメントから、イェダンエンターテイメントに移しても、大運は彼女たちを避けて通るように思われた。野心的に『UP&DOWN』を披露したものの、わずか4週間の公式活動を最後に活動を諦めなければならなかった。『UP&DOWN』の音源は発表から2か月後、順位が323位まで急落した。

    しかし、ファンが撮影した『UP&DOWN』の公演の様子がSNSを介して伝播され、EXIDは強制的に活動が中断されたが、強制的に(?)再び舞台に戻ることとなる。ファンは『UP&DOWN』の奇跡を見て「芸能界の人気は誰が上になるのか、本当にわからないものだ」と感じた。本当に人生は一発で逆転する可能性があることを教えてくれた歌『UP&DOWN』は、9回裏2アウトで満塁ホームランを打ったようなものだった。(詳しくは「韓国ではコンサート会場で観客が撮影をして、それをネットで共有してもいいのですか?」を参照)

    EXIDは「イー・エックス・アイ・ディー」と読む。もともとは英語の発音そのままに「エクシード」と発音したが、少し強い印象を与えるうえ、麻薬の名前である「エクスタシー」を連想させるという指摘に基づいて「イー・エックス・アイ・ディー」に変えたというのが、所属事務所の説明だ。

    EXIDは「Exceed In Dreaming(夢を越える)」の略だ。ファンたちの名前は、「EXIDと一緒に行こう」という意味を込めたLEGGO。メンバーのLEはレゴブロックが好きなのだが、ラップに突入する前に叫ぶ「レゴ」がファンに向けたものなのか、おもちゃレゴなのか判断がつかないとファンたちは話す。

    メンバーの中のソルジとハニが「ダソニ」というユニットでデビュー、『Good Bye』というシングルアルバムを出した。「ダソニ」は「愛する人」を意味する純韓国だ。

    ユーストリームでボッボッTV(BUTBUT TX)と呼ばれるチャンネルを運営している。多様な姿と魅力を飾らずに見せると言う意味だが、一部の皮肉なファンは「脱げと言えば脱ぐ(ポッタという韓国語で脱ぐと言う意味とかけて)」という意味で受け取ったりもする。グループの活動が軌道にのると、スケジュールが忙しいという理由で、新しいコンテンツを制作していないが、今年1月30日、シーズン4が新しく更新された。

    ☞ EXIDメンバー

    ソルジ(本名:ホ・ソルジ、1989年生):リーダー、メインボーカル。EXIDに入る前、バラードグループ2NBで活動した経歴があり、デビュー10年目になる。ボーカルトレーナーのキャリアもあり、優れた歌唱力を誇る。

    LE(本名:アン・ヒョジン、1991年生まれ):メインラッパー。アンダーグラウンドでの活動経験があり、ガールグループの間でもラップの実力が優れたメンバーに選ばれる。作曲、作詞も担当する。

    ハニ(本名:アン・ヒヨン、1992年生まれ):リードボーカル、バラエティ担当。ファンにペワンセクの女神とも言われる。美貌とスタイルでチームのビジュアルを担当する。f(x)のビクトリア、またはクリスタルに似ていることも言われる。外国語が堪能で、チーム内のブレインを引き受けたEXIDの看板スターで、次世代のブルーチップとして浮上している。

    ヘリン(本名:ソ・ヘリン、1993年生まれ):サブボーカル。声と行動が可愛いが意外にもママスタイルだ。チームの中で最も小言が多いという証言もある。食べるのが趣味だと自ら明かすほど、チームで最も食欲の強いメンバー。

    チョンファ(本名:パク・ジョンファ、1995年生まれ):サブボーカル、末っ子だ。国会放送「シンシンクムナム 国会」の司会者を行っていたキャリアから、チームのインタビューを主に担当する。活発で明るい性格。一日中しゃべっていることから、メンバーの間で「チョンチョンイ」というニックネームで呼ばれる。

    • < 左から、チョンファ、ソルジ、ヘリン、ハニ、LE >