記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
HOME > 韓国Q&A

  • Q.
    人気急上昇のパク・ボゴムについて教えてください。
  • A.
    tvNドラマ『応答せよ1988』が人気を集めていたとき、女性ファンたちの間では微妙な気流が漂いました。

    女性主人公ドクソン(ヘリ扮)の夫候補としてテク(パク・ボゴム扮)か?ジョンファン(リュ・ジュンヨル扮)か?と分かれたのです。オナムリュ(どうせ夫はリュ・ジュンヨル)、オナムテク(どうせ夫はテク)という新造語も誕生しました。ファンたちの間では投票戦まで巻き起こりましたが、当時はオナムリュが僅差で優勢であったそうです。

    しかしドラマ制作陣はパク・ボゴムの手を上げました。ヘリの夫としてパク・ボゴムを選んだということです。このドラマに登場する男性たちの比重がほぼ同じで誰が主人公なのか判断が難しいのですが、女性主人公を手に入れたのですから、真の主人公となったも同然でしょう。

    パク・ボゴム(朴寶劍)。幼いころに病気がちで家の近所の教会に通いはじめた両親が教会の牧師から受け取った名前だと言います。尊い剣という意味を持つ名前を持った男。男という言葉はまだ早いでしょうか?


    • < SBSドラマ『ワンダフルママ』にて女装したパク・ボゴム >



    この二つの写真で男という言葉に「?」を付けるとは、ひどすぎるのではないかと考えることもできますが、ごつごつとした筋肉で女性を圧倒し、亭主関白で思うがままにする伝統的な肉食男とは対照的でしょう。パク・ボゴムはマッチョ、悪い男とは別のイメージで女性の心を奪い去ります。

    草食動物のように温和で優しい男、新たに脚光を浴びる草食男子、優しい男の先頭にパク・ボゴムが立っています。

    ドラマ『応答せよ1988』の天才囲碁棋士チェ・テクはパク・ボゴム自身でもあります。好きな女性ドクソンに子犬のように優しくも、自身のすべきこと(囲碁)に没頭し、トップに上った脳セク男でもあります。しかし、日常生活においてはぎこちなく、女性の手が必要でした。けれど同じ女性を好きな友を考えて、愛を諦めることまで考える優しい性格の所有者でもあります。

    実際にパク・ボゴムは「正しい生活」で定評のある俳優です。彼といくつかの作品を共にした俳優コ・ギョンピョは「今まで見てきた芸能人の中で人柄が一番優しい人物」と話すほどです。

    パク・ボゴムの優しい品格に対する証言はひとつふたつではありません。女性スタッフに椅子を引いてあげるとか、階段で手を取ってくれるとか、他人を配慮することが体に染み付いている青年のようです。

    ある記者はパク・ボゴムの人柄についてインタビューをこう伝えました。

    記者:逸脱したことはありますか?
    パク・ボゴム:高校時代に放送クラブだったのですが、お昼休みに放送があると嘘をついて(配膳の列に)割り込んだことがあります。

    記者:本人が考える利己的だった瞬間はありますか?
    パク・ボゴム:うーん。

    記者:思いつかないこともあるでしょう。本当に優しいようですね。
    パク・ボゴム:こういうことが本当に悪いこともあります。僕も当然利己的な人間であるはずです。けれど自ら認知できないということじゃないですか。それがもっと良くないことじゃないでしょうか?

    パク・ボゴムはこの質問に答えるためにとても長い時間を使いました。答えを探し出してからは本当にそうではないかと同調を求める眼差しだった。そして延々と自分が悪い理由に肉をつけていった。相当にそれらしい理由を出していたが、真剣に「僕は悪いです」と打ち明ける彼の姿はとても善良に見えた。

    パク・ボゴムに夢中になったファンたちはこういった点から出口が塞がったと嘆いているといいます。

    パク・ボゴムは2011年映画『ブラインド』でデビューしました。中学2年生までは水泳選手として活動していた彼は、スランプに陥ったことで選手生活に幕を閉じ、シンガーソングライターになるためにいくつかの企画会社に自身の演奏と歌を歌う映像を送りましたが、一番最初にサイダスHQが回答を送ってきたそうです。サイダスは俳優をすべき容姿だと、俳優をしながらでも歌手を並行できるからとまずは俳優として仕事をするように推薦したそうです。

    その後いくつかの映画とドラマに出演し、映画『チャイナタウン』を通じて本格的にファン確保を開始させました。

    女性が主人公であるノワール作品のこの映画にてパク・ボゴムは唯一優しいソクヒョン役を演じます。作品の中で父親が負った借金を代わりに返しながら苦労して生きますが、未来への希望を失わない前向きな人物でした。金を督促しにきた女性主人公イルヨン(キム・ゴウン扮)と話すたびに「先生」と呼び、パスタをご馳走する、少し非現実的な男性版キャンディのキャラクターです。

    監督ハン・ジュニはオーディションを見て「ソクヒョンの行動に理解がいかない部分はあるか」と尋ねたところ「なぜですか?」と聞き返したパク・ボゴムをキャスティングしたといいます。映画の中の登場人物とパク・ボゴムの人生がそれほど似ていたということでしょう。

    映画で悪徳な母親役を演じたキム・ヘスはパク・ボゴムの瞳がとても澄んでおり演技することが難しいと、自分を見つめないでとお願いし、カットの声が出た後には涙まで流したという逸話もあります。評論家たちはこの映画について「自分の存在価値を証明するため凶暴に生きてきたイルミョンがソクヒョンによって突然変わる過程が説得力がない」と批判しましたが、ファンたちはパク・ボゴムの終わりのない明るい眼差しと外見が蓋然性であると正面から立ち向かったといいます。

    高校時代には恋もしたようですが、デビュー以降には恋人がいないそうです。忙しければ恋人をしっかり構うことができないかもしれず、そうしたくないという心境を吐露しています。理想のタイプについては女優イ・ヨニとイ・チョンアなどを挙げていますが、これといって外見について気を使わないという言葉も聞きます。

    「僕が愛する人は何をしても可愛く見えますから」

    パク・ボゴムに夢中になる女性ファンが彼を手放すことができない決定的な理由がまたひとつ出来てしまいましたね。

    < インターネット上に掲載されたパク・ボゴムのナムチンチャル >