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  • Q.
    WINNERとiKONについて教えてください。(中)
  • A.
    ※この記事は「WINNERとiKONについて教えてください。(上)」の続きです。

    WINNER。このグループの名前を聞くと、数年前に韓国を騒がせた「ルーザー」騒動が自然と思い出されます。

    2009年の晩秋にKBSで放映していたトークショー『美女たちのおしゃべり』で経営学を専攻する女子大生が、身長が180センチ以下の男性はLoserだと非常に正直に(?)言ってしまった事件が起きたのです。実際、参加者の中でまた別の女子大生も「背の低い男性はすべての情が失われる」という捨て台詞を吐き出しましたが、ルーザー発言に埋もれて無事でした。

    突然世界的なトップスターのトム・クルーズ(Tom Cruise)とサッカースターのメッシ(Messi)がルーザーになってしまい、「ウィナーコミュニティ」が出来て身長180センチ以下は立ち入り禁止といったパロディがあふれ出ました。だから「WINNERのメンバーたちは本当にWINNERだろうか?」と、このような疑問が生じますね。

    幸いなことに、公式プロフィール上では、1人だけを除いて全員180センチを越えています。残りの1人も178センチでわずか2センチの差ですから、少し厚いインソールを敷けば気づかないことでしょう。WINNERはデビュー舞台でも優越な身長を存分に誇りました。デビューがファンたちの期待よりは少し遅れたりもしましたけどね。

    『WIN:Who is Next』で勝ったチームは、3カ月以内にデビューすると発表していましたが、『WIN』が終わって半年以上、デビューの話はすっかりされなくなってしまいました。サバイバルが終わった後、WINNERのメンバーたちのアルバムの準備過程を見せる『WINNER TV』が韓日両国で同時に放映されましたが、『WINNER TV』が終わってもYGの先輩たちの舞台にゲストとして登場するだけで、デビューは迷宮の中に閉じ込められました。

    デビュー時期をめぐってファンたちが、甲論乙駁していた楽しさが消える頃の2014年6月中旬、最初のティーザー映像「The Visitor」が公開されました。そこらへんの映画の予告編やファッション広告は名刺も出さないほど素晴らしい映像でした。

    一部の勘のいいファンたちの推測どおり、音源ローンチショーはホテルでファッションショーの形式で進行されました。当然、WINNERのメンバーのコンセプトはモデルであり、ローンチショーには本物のモデルたちもウォーキングに参加しました。デビューアルバムのタイトル曲は、『EMPTY』と『COLOR RING』の2曲。このうち『EMPTY』は、デビューの競合過程で負けたBチームのB.IとBOBBYがソン・ミンホと一緒に作曲、作詞に参加した曲です。このほかの収録曲もすべて秀作として評価を受けました。デビュー舞台は2014年8月17日のSBS『人気歌謡』でした。

    デビュー前にすでに大衆に親しまれていたため、デビューアルバムにもかかわらず限定版を披露しました。35000ウォンの限定版には、フォトブック200ページとタブロイド56枚、メンバー別フォトカードが入っていて信じられないほど大きかったです。

    音源公開直後、MelOnをはじめ、音源サイトを掌握するとデビュー5日後の8月21日に『M COUNTDOWN』で1位を占め、勢いに乗って翌日の出演もなかったKBS『ミュージックバンク』で地上波1位を獲得しました。

    以前のCNBLUEがデビュー2週間で1位になった記録を8日も前倒ししての新記録でした。おそらくこの記録を破ることは容易ではないように見えます。そして、8月2日にはダブルタイトル曲『EMPTY』と『COLOR RING』が両方とも1位候補に上がり、SECRETの『I'm in love』を抑えて1位を獲得しました。

    グループ名の通りWINNERになりました。褒美をもらえるような幸運も爆発しました。その年の年末と翌年の年初にかけて新人賞を総なめにしたのです。米国Fuse TVでも「今年最高の新人アーティスト」に選ばれました。メンバーたちがデビュー前から多彩な活動をしてきたため、デビュー後には自然と個人活動も増えました。

    ナム・テヒョンはWebドラマ『0時の彼女』、カン・スンユンもウェブドラマ『私たち別れました』に出演し、ソン・ミンホは『SHOW ME THE MONEY 4』に顔を映しました。たったデビューアルバム1枚だけでしたが、2015年9月初めから10月末まで日本ツアーを繰り広げました。

    2016年にメンバー全体が参加したミニアルバム『EXIT:E』を公開して、3月にソウルオリンピック体操競技場で単独コンサートを開き、韓国ツアーを進行しました。もちろん、以後には日本の主要都市で公演をしました。ところが、去る10月にやや厄運が立ち込めました。ナム・テヒョンの健康悪化でチーム活動も中断され、新曲発表も無期限延期になりました。

    ファンダムの名前はINNER CIRCLE。デビューのローンチショーで公開された名称で、「WINNERを守ってくれる集団」という意味を持っています。新人にもかかわらず20~30代の年齢層のファンが多く、オフラインの火力が強い方です。iKONのファンダムであるiKONICと仲が良くない一方で、他所属事務所であるBlock BのファンダムBBCとは仲が非常に良いです。ソン・ミンホがBlock Bの元年メンバーだったためとみられます。

    メンバー紹介

    ▶ キム・ジヌ(金秦禹。1991年9月26日生まれ)-チーム内最年長。サブボーカル。年齢とは関係なくキヨミポジションを担当し、「맏내(マンネ / 長男+末っ子)」というニックネームも得た。SBSドラマ『相続者たち』のパロディで女主人公ユ・ラヘル役として扮装したが、非常に似ており「キム・ラヘル(キム・ジヌ+ユ・ラヘル)」というニックネームも得た。日本のコンサートでは女装した姿がパク・ボムに似ており、「ジンボム(ジヌ+パク・ボム)」と呼ばれたりもした。

    ▶ イ・スンフン(李昇勳。1992年1月11日生まれ)-リードラッパー、メインダンサー。ひたすら踊りで生活を開拓したダンサー。故郷の釜山でダンスサークルと大会に出て賞金もたくさん受賞し、20歳の時に上京した。『K-POPスター』に出演し、創造性のある振り付けのおかげでトップ4まで進出した。『K-POPスター』から落ちた時、ヤン・ヒョンソクはプロの世界でまた会おうと言い、YGに練習生として入った。

    メンバーの中でファッションセンスが最も優れ、ファンサービスでも先頭に立つ。率直な話し方のおかげでファンたちに「サイダー(すっきりするという意味)」という言葉をよく聞く。

    ▶ ソン・ミンホ(宋旻浩。1993年3月30日生まれ)-メインラッパー。WINNERのムードメーカー。面白い行動も頻繁にし、遊び心も多い。愛嬌も多い。どこでも要求すると愛嬌を振舞う。『M COUNTDOWNビギンズ』で振りまいた愛嬌はいまだにファンたちに話題にされる。もしかしたら生まれもった愛嬌なのかもしれない。6歳の時に女装をして撮影した写真(下の写真)がかなりかわいい。妹がガールズグループNew.F.Oのメンバーのダナ。

    • < キム・ラヘル(左)とユ・ラヘル(右 / キム・ジウォン扮)。似ていますか? >

    ▶ カン・スンユン(姜昇潤。1994年1月21日生まれ)-リーダー、リードボーカル。『スーパースターK2』が排出したスター。予選で良い評価を得て本大会に進出したが、自身の実力を見せられず、投票を通じて生き残るとしてたくさんの悪口を浴びた。しかし、最後のステージで歌った『本能的に』が大ヒットになり、『本能的に』スターの資質があることを立証し、本能的に『スーパースターK』初の音源1位になった。WINNERのデビュー前にMBCのシチュエーションコメディ『ハイキック~短足の逆襲』に出演したが、YG練習生たちが参加したオーディションを通じて抜擢されたという。

    ▶ ナム・テヒョン(南太鉉。1994年5月10日生まれ)-メインボーカル。非公開オーディションを通じてYG練習生として抜擢された。それ以前に志願していない所属事務所がないほど多くのオーディションを受けたが、ことごとく落ちてYGにも入れないところだった。審査員のほとんどが不合格の意見を出したが、YGの作曲家TEDDY(パク・ホンジュン)が可能性が見えるとヤン・ヒョンソクに推薦し、辛うじてYGファミリーとなった。オーディションを受ける中で、食堂、ガソリンスタンド、チラシ配り、配達、コンビニなどのありとあらゆるアルバイトをした。無愛想なうえ敏感な性格。八の字眉毛に親指にほくろが1つ、5対5で左右のバランスを合わせた分け目。かっこいいと言うことはできなくても、妙な魅力を漂わせる。
    放送で「自分を見ない人はいても、一度だけ見た人はいない」と言ってMCたちが爆笑した。

    力はチームメンバー中でナム・テヒョンが最高だが、『WIN』放送当時によく泣くほど性格が鋭敏だ。実家で治療を受ける理由も心理的健康の問題だ。

    ※この記事は「WINNERとiKONについて教えてください。(下)」に続きます。