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  • Q.
    韓国人が最もたくさん食べる魚は何ですか?
  • A.
    韓国人が最もたくさん食べる魚は何ですか?

    いつか韓国人が一番好きな水産物の種類についてアンケート調査を実施したことがあります。
    当時のアンケート調査の結果を紹介します。

    1位-タチウオ
    2位-サバ
    3位-イカ
    4位-エビ
    5位-アワビ

    ところがこの内容を紹介した記事が少し不思議でした。タチウオに対しては「過去、庶民の代表的な魚だったが、高価な魚に変化しながら最も愛される魚に選ばれた」と説明したのです。
    2位のサバに対しては「長い間、私たちの食卓を守ってきた国民的な魚であるサバが上位を占めた」と紹介しています。

    タチウオには負けましたが、サバを国民的な魚と称することについては全くためらいがないようです。

    アンケート調査によりタチウオの代わりにイシモチが1位に上がったりもしましたが、サバの国民的な魚の地位を奪うには力不足ででした。会社員や学生たちが身がしっかり詰まったイシモチやタチウオを食べるには、値段が少し高めだということが一番の理由のようです。

    • 焼きサバ



    • サバの煮付け



    これに比べてサバは漁獲量も多くて、値段も安いうえにEPAとDHAの宝庫で受験生や育ち盛り子供たちにいいという認識があり、韓国人の食卓で最もよく見られる魚になりました。サバは決して望まなかった名声でしょう。

    去る2016年9月、ノルウェーの水産物委員会がリサーチ会社に依頼して韓国人の好きな水産物を調査した結果では、サバが圧倒的に1位を占めて名声を再確認しました。なぜノルウェーで韓国人の食卓を調査したのかって?サケとサバを韓国に輸出するためです。何をさらに売ろうか?そのような資料を得るためでしょう。

    韓国の消費者は輸入したサバよりは、韓半島近海で捕らえたサバを好みますが、輸入産だからと言って拒んだりはしません。煮物用には国内産よりいいと思っている主婦も多いのです。韓半島近海の水温が上がってサバを捕らえるのが難しくなったため、これからは輸入サバが主流をなす可能性が高いのです。今は韓国で売れるサバの4匹中1匹がノルウェー産となりました。

    代表的なサバ料理は上の写真で紹介した焼き物と煮物です。海釣りを楽しむ人々は即席で刺身で食べたりもするそうですが、陸地ではサバの刺身はあまり見当たりません。生きているサバを刺身にして食べれば生臭い臭いもしないし、脂質が口の中でとろけて、とても旨味があるのに残念です。(日本ではサバの刺身を食べるのは難しくないそうですね。)

    産地で塩漬けにしたサバはたいてい焼き物用に使われます。産地で塩漬けにしたサバが内陸地方で運送される間、丁度よく発効タイムが一致して、慶北(キョンブク)安東(アンドン)地域では「塩サバ=安東塩サバ」と自分の地域の特産品として見事に昇華しました。

    サバを切って広げた後、少し辛めのたれを塗って焼いた料理を「コカルビ(サバのヤンニョム焼き)」と呼びます。1970年代の中盤頃、釜山(プサン)地方で誕生した料理法ですが、酒のつまみとして大人気になりました。しかしコカルビは世間知らずの軍人や兵士たちをがっかりさせたりもします。

    「今日のお昼は何だって?」
    「コガルビだったかな?何だっけ…」
    「カルビ⁈‼」

    期待を膨らませて食堂に集まって行きましたが、実際にコカルビを目の前にしてみたらサバの料理だったとは‼その上、団体給食ではいちいち焼くことができないためヤンニョム(調味料)を適当に混ぜ合わせて蒸したり煮つめて出すので、生臭い臭いも結構するし、とても塩辛いのです。その日の気分は、めちゃくちゃになってしまいます。