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新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
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  • タイトル
    シバルノマ:시발노마
  • 解説
    ハングル:시발노마

    ハングル発音:シバルノマ

    意味:走馬のように一生懸命働く勤勉さを意味する

    解説:

    施撥勞馬(시발노마、シバルノマ)、「競走馬のように一生懸命働く勤勉さと、他の人に分け与えることのできる人格を持った」という意味に解釈できるが実際に使われる意味は悪口だ。

    朝鮮日報に「始発奴無色旗」というタイトルのコラムが掲載された。

    「始発奴無色旗、悪口のように見えるが中国に伝わる故事成語であり教訓である」から始まるコラムだ。

    このコラムが報道されてから中国の故事成語に果たして「始発奴無色旗」という言葉があるのかという論争が起こった。
    韓国学中央研究院の客員教授チョン・ウヨン氏は、「始発奴無色旗」という故事成語はないと断言した。

    「始発奴無色旗」は昔から成人ユーモア掲示板に出回っていた言葉だ。
    下記のようにだ。

    伏羲(ボクヒ)氏が中国を治めていたある日、太白山(テベクサン)の山村に疫病が起こり多くの人が死んでいるという伝言を聞いた。

    そして伏羲氏はその村に向かうことになったが、その村は黄河の水が始まるということで始発県(シバルヒョン)と呼ばれていた。

    その村に到着した伏羲氏は、伝染病を静めるために三日三晩祈ったが、3日目の夜、祈祷の途中に突然、狂風が吹き、なぜか怒った老人が現れ「私は太白山の自然神だ。この村の人々は何年間穀物を取っても自然に祭祀を行わないので、これが気に食わず罰を与えるのだ。家ごとに血を見るまでは戻らないだろう」と言った。

    伏羲氏は自然神の怒りを慰めるために村人を呼び集めた。

    「自然神の害を避けるためには、家ごとに旗に動物の血を赤くつけて置かなければならない!」

    ところが、その始発県のある奴婢が「幽霊は本来きれいさを嫌うので私は血を塗らずにかける」と赤い血をつけていない旗を掲げた。

    その日の夜、伏羲氏が祈祷をするが自然神が現われて怒りながら「この村の人々がみな誠意を見せて私を退こうとしたのに、一人が私を冷やかそうとしたため非常に不愉快だ。疫病を終わらせない」と伝えた。

    そして翌日から伝染病がさらに回り、村の人々がさらに苦しく多くの人が死んだが、これはその村(始発県)のある奴婢が色のない旗を掲げたからだ。

    そのようにして、その次から一人で行動し他の人に被害を与える人や、まともに知ることもなくやたらに行動する人を見ると「始発奴無色旗」と呼ばれるようになった。

    この話を聞くと何となく納得できるだろう。 しかし、あくまで笑うために作り上げた話だ。

    施撥勞馬も同様だ。

    施撥勞馬は、ある会社の社訓を募集した際に生じたという類例まで伝わっている。

    ある会社で社訓を募集したのだが、何人かの候補の中で社員たちの投票で1位を獲得したのは、
    日職集愛 可高拾多(早く家に行きたい)だった。
    漢字を解いてみると「一日の業務で愛情を集めなければ能率も上がらない」という、なかなかそれらしい意味だ。

    従業員が歓呼する中、経営陣が他の社訓候補を掲げた。

    溢職加書 母何始愷(早く行って何をするんだ?)
    仕事と書類が溢れているが、お母さんが喜ぶだろうか?

    経営陣の反発にもかかわらず社員たちは1位に選ばれた社訓にこだわった。

    すると会社側は、このような社訓を掲げたという。

    河己失音 官頭登可(やりたくないなら辞めればいいだろう)
    水が流れるように何の音も出さず働けば高い地位に上がることができる。

    発表された会社の社訓の下にコメントがある。
    鹽昞下內(笑わせるな)
    世の中の光と塩はいつも自分を低める。

    さらにコメントが続いた後、会社の社訓に追加された文章が披露されていた。

    足加之馬 施撥勞馬
    走る馬に足で鞭を加え最初のスタートの時に必死で走る馬のように頑張ろう。

    露骨に悪口を言う代わりに言葉遊びをして侮辱するこのような記事が韓国有力紙のコラムに載せられたのだ。