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新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
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  • タイトル
    ヨノジョク(鮭族):연어족
  • 解説
    ハングル:연어족

    ハングル発音:ヨノジョク

    意味:回帰本能を持つサケのように、外国から韓国に、親元を離れて独立してから再び実家に逆戻りする若者を指す言葉

    解説:ヨノ(연어 / サケ)とジョク(족 / 族)を合わせた言葉だ。ヨノジョクの意味はその時代や状況に応じて意味が変わる。就職難が深刻になる前は子供時代を海外で過ごして、仕事をするために国内に入ってきた若者を指す言葉として主に使われた。アイドルグループとしてデビューさせようと企画会社が海外に居住する韓国人を対象に交渉活動を行いながら、韓国で外国育ちの芸能人が増えたことによる新造語でもある。

    その後、ヨノジョクは就職難を代弁する言葉として主に使われている。JTBCが2014年に制作した特集ドキュメンタリーでは、ヨノジョクを「就職戦争を避けて海外に出て行ったが、意味のないスペック(spec)を一行だけ加えて帰ってきた若者」として描写した。

    ようやく苦労して就職した後にも、家賃と生活費が負担になり親のもとに戻ってくる20~30代の若い会社員たちもヨノジョクの一員だ。彼らは就職もせず、親のそばを離れる気持ちのないカンガルー族とは区別されるが、親の年金にストローを挿しているストロー族の主要メンバーと言えるだろう。

    ヨノジョクという言葉はまた別のシーンでも使われる。ソウル地下鉄9号線が延長開通すると、元々の始発駅だった江南駅が大変な混雑を成すようになった。列車にすら乗れなくなる状況になると、一部の乗客は3~4駅さかのぼって地下鉄に乗るようになったのだが、当時のマスコミは、これらの乗客をヨノジョクと表現した。