ハングル：히든 마케팅

ハングル発音：ヒドゥンマケティン

意味：ブランドや看板を意図的に隠している広報

解説：

Hidden Marketing。ブランドや看板を意図的に隠している広報。あまりにも多くの情報に飽きた消費者に好奇心を呼び起こすマーケティング。

下の写真はソウルで外国人が最も多く集まる梨泰院（イテウォン）経理団通り（キョンリダンキル）にあるレストランだ。
この通りには周辺に駐屯していた米軍部隊の影響で外国人も多く集まり彼らの好みに合わせたパブ、居酒屋、飲食店、カフェが並んでいる。

その中でも「チャン・ジヌ食堂」と「マチルダ」（左）は独特だ。
看板さえないので飲食店なのか、カフェなのか、画室なのか、それともただのきれいな家なのか、よく分からない。
しかし知っている人は知っている。
とても雰囲気の良いレストランだという事実を。
訪ねてきた人たちがSNSにコメントを残すので別に広報する必要もない。
ただ来る人を嬉しく迎えて美味しい料理でお客さんを魅了すれば良いだけだ。

ヒドゥンマケティンは大学街の洋服店にも登場する。
ショーウィンドーを見て洋服店だということはすぐに分かる。しかし、売場の風景はデパートとはずいぶん違う。きれいにかけられた服もあるが、広いフロアに入り混じっていたりする。
お客さんは服をしきりに見て宝探しをするように服を選ぶ。
そして気に入った服を見つけた時の喜びとは？
その快感を得るために「また行ってみよう」こう思うようになる。

ヒドゥンマケティンを積極的に駆使する企業は今まで行ってきた領域とは全く違う領域に事業を拡張したり既存のイメージから脱皮しようとする企業が好んで使う方式だ。

韓国で醤油を最も多く販売している「セムピョ食品」は、パスタやスープ、サラダなどを販売することにより「Fontana」と名づけられた。 製品のどこにも「セムピョ」という文字は見つからない。毎日乳業がローンチしたコーヒー専門店「PAUL BASSETT」にも牛乳会社の痕跡は見つからない。